出版不況を乗り越えるたった一つの道は、紙の図書に先行して電子書籍を販売する以外にない。

 

最大のメリットは、リスク回避だ。

もう一つのは、宣伝効果だ。

売上予測を検討できる。

 

図書のリスクは、まだ、だれも読んだことのない本を売るという問題にある。

そこで、まず、誰かに読ませて、その評価を得るのことが大切。

広辞苑のように、問題を事前に指摘してもらえるメリットもある。(紙の本を印刷しなおすのは、多額の費用がかかる。)

 

もちろん、実力のある作家やライターもたくさんいるので、作成すれば、売れる見込みが十分あるものもある。

それは、それで、やればいいのだ。

 

人間は、横着な存在なので、電子書籍がないからといって、紙の本を買ったりしない。

そのような使い分けなどできはしないのだ。

 

同様に、紙の本しかよまない人間が、電子書籍を読んだりしないのだ。

 

電子書籍で、内容が先行されてわかってしまったら、本が売れないと思うかもしれないが、どうも、そうでもないらしい。

小説など新刊本は、文芸月刊誌などに掲載されたものが、本になっている。

すると、既に内容が既知(多くの人に知られている状態の本が、売られている)にもかかわらず、本を買ってよんでいる。

 

すでに内容が世に知られている本もたくさん売られている。

文庫本は、新刊内容というよりは、既に、何年の前に出版された本が、売れるわけだ。

 

「なろう」ベストセラーは、延べアクセス回数が、3億回を超えている。すると、日本国中の人が読み終わっているのかもしれないが、それを基に、いろいろな本が出されて、それで、ビジネスになっている。

現在、たくさんの本が、「なろう」から生まれている。

 

既に、話が完結して、3億回も読まれた本が、毎日、20万回、30万回というアクセスが継続している理由を研究する人などいないと思う。

しかし、聖書のことを考えてみると、一生涯 読み続ける人がいる。一度にたくさん読むというより、少しづつ読んでいるようですし、同じ個所を何度も何度も繰り返して読む場合もある。

 

子供は、ビデオで、同じシーンを何度でも見たがる傾向がある。そして、その度ごとに興奮して、また、繰り返してみる。

本や電子書籍も同じなのかもしれない。

 

「なろう」のベストセラー 3億回越えの本に、毎日、20万回、30万回のアクセスがあるというのは、それなりの何かがるのかもしれない。

私も、「なろう」は、知り合いが書いていることもあって、注意深く観察している。確かに、おもしろい作品も多い。

さすがに、あまりに、ライトノベルっぽいタイトルなので、その3億回のアクセスの小説は、読んでいないのだが、それらが持っていると思われるパワーはあるに違いない。(確かに、本になっても売れたようなのである。)

 

売れる本は、紙でも、電子でも売れる。電子の場合は、在庫切れがない。

 

電子立国日本の出版不況を乗り越えるたった一つの道は、 紙の図書に先行して電子書籍を販売する。

そして、その電子書籍の売上状況を、観察しながら、紙の発行部数などを考えて、販売する。

 

そして、ここで、注意しなければならないので、電子書籍の普及にともなって、

 

最初に、大きなダメージをうけるのは、古本ビジネスだ。書店に入手できないという現象が、電子書籍で入手可能になってしまうからだ。

国会図書館の電子化が、現代社会にどのような影響を与えているのか、気になるところだろう。ただし、国会図書館の電子化は、非常に古いところに限られているので、まだ、影響はすくないかもしれない。

 

次に大きなダメージを受けるのは、図書館だ。どうように入手不可という問題はなくなってくるからだ。

 

図書を出版し、販売できる出版社と書店は、うまくすれは、とんでもない収益をあげるかもしれない。

効率の悪い本の取扱いは、電子書籍に任せて、100万部、200万部、300万部というベストセラーの発生に対して、

非常にタイミングよく、販売できれば、収益率は、うなぎのぼりだが、それを制御する力があるかどうか。