現在の大学図書館は、巨大電子図書館になっている。

その根拠として、資料費が、既に、紙の購入費より、デジタルにかける費用が多いことを書いた。

資料の数でも、その傾向は顕著だ。

 

たとえば、こんな感じだ。(一つのモデルと考えてほしいのだが)

洋雑誌の変化と考えてみると

        

2000年  紙 2000タイトル   電子 10タイトル

2005年  紙 1800タイトル   電子 1000タイトル

2010年  紙 1000タイトル   電子 10000タイトル

2015年  紙 500タイトル    電子 30000タイトル

2017年  紙 50タイトル     電子 50000タイトル

 

という感じ。

洋雑誌2000タイトルというには、かなり大規模な大学図書館だと思われる。費用も億を超えているはずである。

その原資を活用しながら、そして、円高、補助金、コンソーシアム、洋雑誌出版社売り込みなど影響を受けながら

主要雑誌会社のデジタル化に交換していく。

W社 紙 50タイトルが  W社に全雑誌 1500タイトルに

O社 紙 15タイトルが  O社の全雑誌  300タイトルに

次々そのように変化していくと、上記のようなことになる。(当時、円高も大きな要因だったはずだ。)

 

しかし、同時に、OPACでは、紙の資料しか管理できない。

NIIも、デジタル資料の管理はできない。

 

そこで、登場してきたのが、Summon などのディスカバリーシステムだ。

Discovery システムにはいったい何が入っているのかというと、商業用に販売しているデジタルデータをフルテキストで全部買いこんで格納している。そこには、すべてのデジタル情報が格納されているのだが、検索用にしか利用できない。フルテキストは、オリジナルサイトにアクセスすることで、得る。得れるかどうかは、そこへのアクセス権をもっているかによる。

その意味で、Dicovery は、目録検索や記事索引検索とは、違う性格をもっている。故に、Discoveryという概念を持ち出したのかもしれない。ProQuest が、Summon という名称を用いるもの、黒澤が、自動化書庫にマジックボックスと呼ぶのに、似ているかもしれない。

何でも入っているので、見つければ、自由に取り出せるという意味があるように思われる。

 

さて、Discovey の出現の前に、OPACは、その地位を奪われつつある。

100万冊の図書と雑誌タイトルがあろうとも、検索対象数は、100万件ちょっとにすぎない。

Discovery は、雑誌記事1本1本がフルテキストデータなので、1雑誌タイトルに、数千、数万の記事があり、しかもフルテキスト検索が可能だ。

その検索総数は、数億になる。新聞記事一つ一つも検索対象にできる。

目録データは、1件当たりの文字数も多くても数百文字だ。基本的に目録カード1枚に収まるのだから、ツイッターの文字程度が標準的と考えた方がいい。

しかし、Discovery では、フルテキストデータなので、検索対象も数万文字なる。

 

さて、このまま、OPACは劣勢のまま終わるのだろうか?

 

やはり、いろいろOPACも反撃ののろしをあげるケースもでてきた。

 

Discovery 化するOPACの登場である。

九州大学図書館の大冒険に注目したい。

 

九州大学図書館

 

https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/