~戦争と平和とアセンション~ | ツインソウルによろしく

 

「戦争とは何か?」


これは勿論色んな例え方が出来ると思うんですが、僕流に総括すれば、戦争とは“三次元の舞台装置”ではないかと思うんですね。人と人が国家の威信をかけて争い、殺し合いを行えば、様々な葛藤が人々の心に刻まれます。愛する人、家族を失う哀しみであったり、敵に対する激しい怒りや憎しみの感情、そうしたものがしっかりと肉体に刻み込まれることによって、三次元という閉じられた空間に定着していくことになります。もっと言うと三次元の捉われから抜けられなくなっていく。だから戦争とは“カルマ製造装置”と言った方が分かりやすいかも知れないけれども、そのカルマ故に三次元に縛られるということですね。

もしも平和な時代がずっと続いていくとどうなるかというと、“平和ボケ”という言葉がありますが、正に三次元に意識が定着しないでフワフワと漂ってしまうようになるでしょう。そうすると人々の思う現実が“割れていく”ということが起こります。 今は多様化の時代と言われますが、それは正に平和な時代が長く続いてきたことにより、多様な次元が存在することを受け入れる時代になってきたというこうとなのですね。

そして戦争に必要なものって何かっていうと、真っ先に“軍隊”の存在が挙げられます。そしてこの軍隊を構成するのに絶対的に必要な条件というものがあって、それは“厳格なピラミッド構造”を成しているということですね。頂点から底辺に向かってすそ野のように広がる階級制になっていて、上官の命令に対して配下の者は絶対服従が求められます。もしも全員の階級が横並びで、それぞれの自由で多様な意見を受け入れるとしたら、生死をかけた戦いで敵に勝利するなんていうことは出来ません。戦争という組織戦に勝つためには上位下達の強固なピラミッド体制が必要なのですね。

そしてこのピラミッド構造の階級性を現代社会に反映させたものが、“会社”ということになるのでしょう。もちろんフリーランスの人もいれば自営業者の方もいるわけですが、橋をかけたり、ビルを建てたり、原発を開発したりするにはより大きな組織力が必要になります。会社というピラミッドのシステムがこの三次元世界をより近代的に築き上げてきたのですね。

 

もしも戦争のない世の中になるのには?

 

三次元の舞台装置をさらに高い次元に引き上げていくしかない、ということになるでしょうね。それは人々の意識が高まって徴兵制が全世界的に撤廃され、誰一人兵士として志願しなくなる世の中に移行するということです。けれども戦争のない状態が長く続くだけでは、人々の意識は個々に分裂していくだけになるので、社会全体としてのまとまりを欠いていくということが予想されます。現代の日本も既にそういう状態になってきていて、個々人が自由な生き方を模索し始める中、三次元に強い執着をみせる一部の者達が政権の中枢を握っていたりするので、サイレントマジョリティーの民意が反映されない世の中になっている。公文書の改ざん、偽装がまかり通り、貧富の格差は日増しに大きくなっています。

 

ポジティブな次元上昇をもたらすためには、個々の多様性を受け入れ極力制限なく自由に行動出来ると共に、肝心なところでは全体のベクトルを一致させるということが必要になるでしょう。つまり一定の‟社会参加“というのは必要なのだろうと思います。そのような動きも徐々に起き始めていて、会社という組織も個人事業主同士の緩やかな連帯みたいなものや、四角錐のピラミッド型ではない組織体系が編成されるようになったり、株主ではなくその時々のプロジェクトに共鳴した個人が出資する‟クラウドファンディング”が浸透してきたり、辺野古の新基地土砂投入に反対するホワイトハウスへの署名が20万人を突破したり・・・サイレントマジョリティーが一つの現実可能な塊になるという動きも起き始めています。

 

アマゾン、グーグル、マイクロソフトといった巨大ピラミッドの世界統一の先に次元上昇が起きるのか、それとも目覚め始めた個々人の緩やかな連帯の先に起きるのか、その選択が今一人一人に求められているように思います。しかしピラミッド体系の属性に順じている人も組織から切り離された一個人の側面はある訳で、また個人事業主と言っても外部の組織と何らかの関りをもつ必要性も生じるので、究極はピラミッドと水平を上手く統合させて昇華させていくことに本当の次元上昇はあるのではないかと思います。

 

そしておそらくそれが個人レベルで起きるのが、‟ツインソウル体験“とも考えられ、ツインソウルの統合は自己の中の矛盾が引き起こす葛藤の統合、どこまでも垂直に昇りつめていきたいという競争意識、自分中心主義、選民思想と、皆平等に仲良く連帯して繋がっていきたいという平等主義、ユートピア思想の両方を内在していることが多いのではないかと思います。それは男女それぞれに組み込まれた男性原理の中の競争意識と平等意識、女性原理に潜む優劣意識と博愛精神、そのお互いの負の側面を突き合い、プラスの部分を高めていく、そのようなことで成されていくのかなと思います。

 

そして個人の次元上昇と集合意識の次元上昇をシンクロさせていく、そのことによってかつてなかった次元の扉が開かれていくように思います。

 

果たして今の自分はどの辺りの次元を彷徨っているのかな?と自身の立ち位置を俯瞰して捉え直し、本当に進みたい道を意識して選択していくことが肝要なのだと思います。