(はじめに)

 相手方(元嫁)代理人の最後の「調停条項案」。これは私から言えば捨て身の作戦である。

クライアント(元嫁)を護る為には親権を捨て、面会交流を勝ち取りさらにそれに付随する諸条件も勝ち取る。良く考えて見れば、相手方(元嫁)代理人ももうこの方法しか無いのであろうと容易に想像出来る。

 しかし、相手方(元嫁)代理人も元嫁が勝手に子供達に手紙を出している事を知っているのであろうか?元嫁が係争中にもかかわらず勝手にこちらに送りつけてくる一方通行の手紙は、反って相手方(元嫁)代理人が今回出してきた最後の「調停条項案」にキズを着けるようなもので、これはあくまでも私の想像ではあるかも知れないが、ここに来て元嫁と相手方(元嫁)代理人との関係は上手く連結が出来ていない様な感じもするのである。つまり元嫁が迫りくる最後の調停で自分の立場が危うくなるのをかなり恐れているから、いてもたってもおられなくなり勝手な行動を取っている可能性がある。人をこれだけ苦しめた代理人が、「手紙を送りなさい。」なんて言うのは到底考えられない。そんな事を許していれば、次期調停時に於いて調停委員や裁判官の印象は益々悪くなるばかりである。それだけに元嫁が子供達に送り続ける手紙は不可解である。先般のブログに書いた様に、勝手な行動を起こしているのであれば「もう駄目だ!助けて」と言う断末魔の可能性が高い。

 まあ、そんな事はどうでもいい事でもある。私に取っては、代理人とクライアントである元嫁の連携が崩れれば崩れるほどこちらに取ってはさらに有利になるからである。

ともかく、相手方(元嫁)代理人の「調停条項案」について調停前に私なりに反論(返答)書を書き、当方代理人に送る事にした。

内容はこうである・・・。

1)親権変更案

同意

2)養育費

親権変更調停が未だ終わってないので、これらも親権変更調停証書にキチンと書かれるまで一方的な調停案(養育費の振込費用負担は申立人)等の条件は受け入れられない。

3)面会交流

未成年者(子供達)及び申立人(わたし)の同意が出来ない場合は、面会交流は拒否。

4)手紙や贈り物

未成年者(子供達)及び申立人(わたし)の同意が出来ない場合は、拒否。

5)、6)面会交流実現まで子供達の通知表や写真云々

未成年者(子供達)及び申立人(わたし)の同意が出来ない場合は、全て拒否。

その他諸々に関しても全て拒否するものとする。

 以上の様な返答を書いたんですが、実は今回の返答書に私なりに次回の最後の調停で相手方(元嫁)代理人がビビるような返答を敢えて加えました。それは「7)審判による判決」です。

 つまりこちらの返答書の全てを受け入れなければ、もう「審判による判決を申立人は強く希望する。」と言う内容を付け加えました。恐らくこれにより、相手方(元嫁)代理人は絶対に勝ち取りたい「面会交流」を考えざるを得ないと言う事になるハズです。この様な内容の反論書を送った後、私はもう後にも先にもこれが最終決戦である調停を待ちました。

 そしていよいよ最後の調停の日がやって来ました。

(本文)

私と私の代理人の弁護士は満を期して調停室に入りました。

調停委員は言います。「相手方(元嫁)代理人から出された調停条項ですが、特にその中の面会交流に関してはどうされますか。」。

私は答えます。「拒否します。」と。

調停委員は「拒否される訳ですね。分かりました。」と答えました。

私は「その他の条項は親権変更や養育費の件は同意しますが、養育費の件は振込手数料は相手方(元嫁)負担に、またそれらを含めて調停条項にキチンと養育費の事を書いていただく事が大前提です。またその他手紙やプレゼント云々は全て拒否します。」と言うと、調停委員は「分かりました。一度相手方(元嫁)の意見を聞き、申立人の意見は今おっしゃった主張である事を伝えます。一度待合室でお待ちください。」と言って、私と代理人は待合室で待ちました。暫くして調停委員が呼びに来たので再度調停室へ向かいました。

調停委員は言います。「相手方(元嫁)代理人は、面会交流は譲れない(面会交流は行う)と言う事です。その他諸々の条件も同じく譲れないそうです。」

私は言います。「前の調停でも言いましたが、相手方(元嫁)は子供達に虐待を振るうのですよ。そんな事をする人物にどうして私が了承するんですか。する訳無いでしょう!」。

すると調停委員は「もちろん、申立人が言う事は十分理解できます。面会交流を無しにした場合、相手方(元嫁)代理人が言う手紙や子供達の成績表や絵などを送る事も等ももダメですか?」と聞いて来るので私がそれに対して返答しようと思ったその時です。今まで黙っていた代理人が「こちら側は面会交流をしないと言ってるんじゃないですか!ゴタゴタ言わんと早く親権変更しろ!っと言ってるんじゃないですか!そこまで言うんだったら審判にして下さいよ!相手方(元嫁)代理人に行ってください、もう審判にしろと!」と大きな声で怒りながら調停委員に噛みつきました。

 私はもうここからは代理人に任せれば良いと思い何も言いませんでした。言われた調停委員も少々ビビったのか何も言えませんでした。するとまた代理人が言います「審判にして、調停証書に虐待による親権変更と書けば済む事じゃないですか!これだけ証拠が出ているのにあなた方は無視するんですか!虐待と書けばいい!(相手方(元嫁)代理人は)どうやこうやと言うんやったら審判でもうこちらは良いですから、そう伝えてくださいよ!審判で決着をつければいいんですよ!」と。調停委員は「わかりました。そのように伝えます。」と答えると、代理人は「もう何回同じこと言うんですか!審判で良いから早よしなさいよ!相手方(元嫁)代理人に早く伝えてくださいよ!もう審判にしようと!」ともう怒って調停委員に意見を言いました。

 でも私にはその怒りの言葉は目の前のグズグズしている調停委員ではなく、別の待合室に居る、あの悪徳弁護士に向けて「エエ加減にせいよ!もうごちゃごちゃ言わんでええから、それじゃあこちらは審判で決着つけてやる、早よ審判にせい!」と言っている事だと分かりました。弁護士対弁護士。もうこれで相手方(元嫁)代理人の砦は崩れたと私は確信しました。

 そして案の定当方弁護士に止めの言葉を言われグサッと刺された相手方(元嫁)代理人は、親権と養育費を除く、争っていた面会交流を含むその他全ての調停案を破棄し、抵抗もむなしく全て私達が主張する全ての条件を吞むと言う事を前提に、「虐待だけは書かないで欲しいと」と言う事で、遂に破れ去ったのです。

 相手方(元嫁)及び特に相手方(元嫁)代理人の必死で死守していた砦はここに見事崩れ去り、今ここに本当に長くて苦しかった戦いの終止符が打たれたのです。それを見届けた私は、

「子供達よ!パパは遂に勝ったぞ!」と勝利宣言をしたのです。

 

それじゃあまた次回会いましょう!