巨像のおもひで★ | 悪あがき女製作所

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-日日是好日をモットーに生きる女の戯言-
ラヴ☆蒲田


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阿佐ヶ谷の七夕も昨日でおしまいです。





開催中に2度、このアーケードを通りましたが、これらの飾りを見るたび





思い出すことがありました。







◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



もう名前も忘れちゃった影の薄い同級生




ほんとに忘れちゃったから名前つけてあげようね




どうしよう、「ひろし」にでもしておくかね?




いや、やめておこう。。。。




ぢゃ、「のぶお」ってことで




特に意味はないけど、なんとなく「のぶお」で









「のぶお」は中学校の同級生




クラスも一緒だったけど、話したこともなかった




なのに、中2の夏休みにいきなり電話をかけてきて告白された




イニシャルを言われたけどそれでももう一人の方が頭に浮かび




最後まで当てられなかった




それくらい印象にない子だった




特別悪でもなく、秀才でもバカでもなく、スポーツマンでもなく、運痴でもなく、かといって面白いことをいうこともなく、背も高くも低くもない、




そんな子だった








ここまで書いてようやく名前を思い出した




「さとし」だ






じゃ、「のぶお」あらため「さとし」で






でね、告られ電話で最後まで誰だかわかんなかったkimimatsuは誰だか知りたい、それだけのために「さとし」と会うことにしたわけ




とりあえず自宅近くの公園で待ち合わせ




だけどさ、待てど暮らせど現れないわけよ




腹が立つでしょ




好きなのは「さとし」の方であって、kimimatsuではない




それなのに待ちぼうけ・・・・




ムカついて遊びに行っちゃえ!と駅に向かって歩き出したのよ







そのときにね、なんとなく気配を感じたの




・・・・誰かにつけられている







そう




「さとし」はkimimatsuの目の前に出る勇気がなかっただけで、待ち合わせ場所には来ていたのだ。




なんかいちいちめんどくせーオトコだなぁ




もうさ、めんとむかって告白される以前に「ごめんなさい」だよなぁ






でね、電車に乗り、とある百貨店に向かっていたのだけど




途中にいまでいうカフェや雑貨店がある複合施設があって、そこを通りぬけたのよ




「さとし」はしつこく後をつけてきていて、










と、その時






きゃーーーーーーーーっ!!!!!






という女性の悲鳴が聞こえ




なんだろう?と後ろを見ると




複合施設の中庭につるしてあった某キャラ、




そう、おね○が大好きなあのキャラが落っこちて来て









「さとし」に馬乗り状態







高さもそれほどじゃないし、重さだってそんなじゃないはず




だけど「さとし」は




おしっこちびってた






いや、正しく言うと




おしっこもらしてた







嗚呼、かっこわるすぎる「さとし」




今も昔も好きでもないオトコには死ぬほど冷たいkimimatsuは




「ふっ」と薄ら笑いを浮かべて、すたこらさっさと百貨店に向かったのだった








しっこもらしの「さとし」のことなんか忘れ、サーフィン三昧だった夏休みが終わり




二学期の教室には






「さとし」の姿はなかった




「さとし」は登校拒否する勇気もなかったので




授業中以外は部室やトイレや廊下で過ごし




授業がはじまると教室にやってきて、普通に授業を受けた







だけどあまりにも影の薄い「さとし」




誰もそんな変化には気付かなかった







「さとし」あれから巨像恐怖症になっちゃいましたか?






今うっかり街で「さとし」とすれ違っても、私は絶対に気付かないだろうなぁ




だって今も顔が思い出せない