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お久しぶりな女友達から電話があった。
遅蒔きながら入籍しましたと。
おめでと☆
私はある出来事から、彼女の幸せを陰ながらお祈りせずにはいられなかったのだ。
「あー、あのバカの話ね。書いちゃっていいよ~。」との事なので、書きます!
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彼女、ヤスコ(仮名)とは遊び友達だ。
よく夜遊びをした。
当時、ヤスコは通い同棲をしていた。
彼は会社の独身寮、ヤスコはマンションでそれぞれ一人暮らしをしていたが、毎日いずれかの部屋で一緒にいた。
「今日は会社の飲み会で、寮に帰るって言ってたから
うちで二人で飲もうよ!」
ヤスコからの申し出で、私はつまみ作り、酒買ってヤスコんちに行った。
着くなりパジャマ借り、化粧おとして、楽しい飲み会♪
女の子飲み会ってこうだよね?
ヤッた男の名前全員書けるかな?ゲーム
だとか下品極まりない会話で夜中どっぷり。
そのとき玄関で物音。
???
なんだろ?と二人で顔を見合わせていると・・・
ベロンベロンでフラフラのヤスコの彼、ナオアキが入って来た。
おりょりょ、どうしましょ。
とりあえず
「はじめまして、kimimatsuです。」とご挨拶。
するとコートを脱ぎつつナオアキ、何を思ったか、
「ぐふふ~、なぁにいっちゃってんだか・・・」
すんごーくにやけながら、そのまま勢い良く
スーツ脱ぐ
ワイシャツ脱ぐ
シャツ脱ぐ
靴下脱ぐ
トランクス脱ぐ
ベッドに横たわり
「また来たよ、よろしくお願いします」
って。
大の字になり、そのまま頭の下に手を入れるナオアキ。
(ホールドアップ?)
はいぃぃぃっ?
ヤスコの顔色が変わった。
ナオアキが今脱ぎ捨てた服の持ち物検査が速やかに行なわれた。
私は目の前に放置された【友人の彼の全裸】に困り、とりあえずナオアキJr.にクリネックスをふわりとかけておいた。(見ちゃったけどね)
ブツはあっけなく発見。
ファッションヘル○の名刺が財布から押収された。
あちゃぱー、
酔っぱと寝呆けのダブルパンチで、私をヘル○嬢と間違えたらしい。
「ちょっと、ナオアキ起きなさいってば!」
バーボン飲むために用意した氷をナオアキの体にのせるヤスコ。
ひゃうぅ~っ!
情けない声をあげ、飛び起きるナオアキ。
映画「ナインハーフ」では気持ち良さそうだったが、これを見る限りでは、命懸けのプレイかも?と考え直したくなった。
それから延々一時間、
ナオアキは彼女の友人の目の前で、クリネックス1枚だけを身にまとい、正座させられ、お説教をうける事になる。
もはやヤスコの頭には、
友人の目の前にある彼の痴態よりも、
ヘル○通いの彼に対する怒りが勝っているようだ。
私は見てはいけない気持ちと、見たいという好奇心とが人格会議を脳内ではじめ、いつものパターンで75%を占める好奇心が勝利したのだった。
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あんたさー、がん見してたよね(笑) がははは。
まだ見ぬヤスコの旦那様が、風俗好きでない事を願います。