おはようございます
本日もよろしくお願いします。
今日、文化の日は
自由と平和を愛し、文化をすすめる
ことを趣旨とする国民の祝日ですね。
あなたはステキなご予定を
組んでいらっしゃることでしょうね。
わたしは、朝いちから
「今夜はナゾトレ」の録音です。
さて、昨日は
種のお話をさせていただきました。
外来種の反対で在来種、
それを包括する固定種。
固定種が内在する遺伝子の多様性と、
残された命をみなぎらせようとする
種の力のたくましさ、すばらしさについて
触れさせていただきました。
それでも
元々の日本にあった野菜はというと
わさび くらいだったそうです。
固定種の良い点は、
自家採種できるという点ですが、
三年も続けていれば、
その土地に合った野菜に
変わっていくそうです。
今は外国でも日本野菜が流行ってます。
それでも、もう20年以上前になりますが、
ニューヨークのレストランのメニューで
Daikon（ダイコン）という
文字を見て驚きました。
日本のお野菜が世界に受け入れられ
その国の郷土色を持った料理に
生かされているのですね。
固定種とは
形質が固定された種のことで、
自家採種した固定種を蒔くと、
親と同じ子が生まれる品種のことです。
お野菜が本来の生命力に満ちあふれ、
それを食べた人々がより健康になる種、
それが固定種であり、在来種なのですが、
種というのは、本当にすごいものですね。
何かを生ずる原因ですよね。
命を生む源は種にあるのですものね。
おしひろめて考えると、人間であれば、
精子と卵子という種が結合して
人はこの世に誕生します。
それが植物では、命を産むのは
黒い小さな一粒の種です。
その一粒の種に中に
生命の循環のしくみが全部、
内包されているのですものね。
それはやわらかくほぐされた土を得て
そこに、光と水を与えられると
ある朝に、その黒い小さな粒は芽吹き
土の上に、かわいらしい両手にような
双葉を広げ、
おはよう、はじめましてと
目覚めるのです。
そこから、するすると、
どんどん成長して生い茂り、
いつしか蕾をつけて、
そして美しい花を一斉に開き
その花が終わると
しぼませて、それは実として結実します。
そしてその実の中には、新たな命の循環の
種が存在しています。
この生命の神秘は
当たり前すぎてもう一度見つめ直すことは
そうそう日常において、
ないことかもしれませんが
この命のしくみは
どこから始まり、
どうやって確立したのか
不思議ではありませんか。
それにしても
この小さな黒い一粒の種には
まだ何も見えないけれど
こうしたサイクルが全部、内在している
これも本当に不思議なことですね。
この変化し、変態していくことを
メタモルフォーゼと言いますよね。
わたしはこの
メタモルフォーゼという概念を知り
それはまるで
人の成長を表しているようにも思われ、
それになぞらえることができると
思ったのでした。
そうして、個体は種という同属にあり
あなたもわたしも同じ種で、
こんなに違うように見えて、
突き詰めれば
根本の根は同じだったことに気づき、
ひとりではないことを知りました。
そうして多少の差はあっても、
だいたいは同じ時期に、
だいたい同じことに出会い、
人生という歯車を
回していくことに気づきました。
自分のことは
あまりに近すぎて逆に見えないのですが、
あなたを見つめると
自分が見えてくることに
気づいたのでした。
力いっぱいの生命の輝き
種に本来、備わった力で
地球がみなぎる
大地からみなぎる
そうした循環がまわり続けることを
願ってやみません。
あなたの両手いっぱいに
幸せがふりそそぎますよう
KIMIÉ