地域の新聞のコラムにあった話

清らかな空気とは逆の、心がふさがれる話を聞いた。島根県西部の集客施設でのこと。開館当初、迷子になったわが子と再会した親の8割が「よかった」と抱きしめた。今、無言で現れ、いきなり叩く親が半分だと。抱きしめる親は10年足らずで1割に減った

もう一つ。ふれあいコーナーでの話。母親と床でこすって作った消しゴムかすを、女児が「餌」だと水槽に撒く。ヒトデを手裏剣だと父子で投げ合う。アメフラシをちぎって遊ぶ父子。注意すると親子に共通した反応が。きょとんとして「何でいけないの」と

このことを書いた友人のブログに小学校教員の書き込みがあった。すべて思い当たることばかり、との言葉に続けて「現実はさらに厳しく、本当に崩壊した家族は、一家で遊びに出掛けたりしません」

暗澹たる気持ちになったとき、本紙暮らし面「子育てトーク」の話に温まった。体調を崩し母親が寝込んだ。6歳の息子は母をいたわって、夕食後の洗い物から妹の風呂入れ、掃除、布団敷きまでこなした。「後でやる」と言っても「いいから寝とくだわ」と

こんな親子の方が多いと信じたいが、壊れた親をどう救えばいいのか…