三国連太郎さんの死について思うこと。
実子であり、役者である佐藤浩市さんの言葉が気にかかった。
生前、三国連太郎さんは四度の結婚しており、家庭人としては完璧では無かったそうだ。
そのことを佐藤浩市さんは51歳になった今でも許せていないように思うコメントであった。
親の死に際して、涙も出ないということが、悲しいと感じた。
役者という一点でのみ繋がる親子であったのかもしれないが、三国連太郎さんがいたからこそ、佐藤浩市さんの今があるのだと思う。
親は、身体をくれただけでも感謝すべき存在だと思う。
もしかしたら、厳しい芸能界で生き抜く役者に佐藤浩市さんを育てようとして、甘やかすことはせず、父親として佐藤浩市さんに、一切の手助けをしなかったのかもしれない。
とはいえ、佐藤浩市さんは、押しも押されぬ日本を代表する映画人であり、役者になった。
そのことが三国連太郎さんの成功だと思う。
僕も大好きな役者である。
きっと三国連太郎さんはさぞかし自慢であっただろうと思う。
誰も完璧な人なんていない。
僕も、3度、結婚をして、家庭人して収まる事ができなかった。
この事で、息子や娘に、死に際して、涙も出ないと言われたらそれはそれとして受け止めなければいけないが、辛い事である。
人生には、許すという事がとても大切だと思う。
完璧な親なんていないし、逆に完璧な子どももいない。
しかし、親は子に完璧を求めるし、子も親に完璧を求めてしまう。
互いに、許し合う事が愛なんだと思う。
佐藤浩市さんの存在こそが三国連太郎さんにとって愛であったことは間違いない。
そんなんほっといてやれやって話だが、どうも自分と重なってしまいました。
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