ご存じの方いらっしゃると思います。
博報堂九州支店で約30年(一年更新29回)有期雇用で働いていた女性が雇止めされた裁判で雇止め無効の判決がありました。
裁判の要点は同じ企業で5年有期で働いたものは次回の更新から無期に変更できるということ。
博報堂は
1、人件費の削減
2、この女性のコミュニケーション不足
において雇止めを行った。
そして裁判所は
1、人件費の削減の理由では雇止めの合理的理由にならない
2、コミュニケーション不足を30年指導しなかったのは会社の過失である
ということで博報堂の主張を切り捨てた。
まだ地裁なのでこれからどうなるのか。
有期雇用にとって一つの道筋にはなりそうです。
しかし、無期になったとして雇用条件が有期雇用の時を引き継ぐのか入社時から無期雇用(正社員)と同じ待遇になるのかが不明です。無期になったとしても昇進昇級なし賃金据え置きであったなら喜ぶべきことなのか。定年までそれでいいかという気はします。
この裁判の結果をみて有期雇用でも希望を持っていいとはまだ言えない。
もちろん無期雇用なら心配ないと言うつもりはない。
正社員もスーパープレイヤー以外はただのルーチン人員なので技術職以外は会社が変われば新卒以下の扱いになる。
また会社員は個人の裁量が無いので長く同じ会社にいると考える力が無くなっていく。そうなると今後の社会の変化(イノベーション、ダイバーシティ、起業力)についていけない。
いずれにしても、どのような働き方をするにせよ。自分の人生をどうするか方向性を見極める能力が必要である時代は来ていると思います。