大事なこと

 

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◆ITコンサルに必要な情報

 

自分がシステム開発PJの動向・事例情報を探すときによく使うのは大体3点だ。


・JUASの企業IT動向調査報告書 20XX

https://juas.or.jp/library/research_rpt/it_trend/

ユーザー企業から収集したIT投資・活用の最新動向(基本的に発表会資料が使いやすい)

 

・JUASのソフトウェアメトリックス調査20XX

https://juas.or.jp/library/research_rpt/swm/

ユーザー企業から収集した開発・保守・運用プロジェクトの実態(基本的に発表会資料が使いやすい)

 

・日経コンピュータ ITプロジェクト実態調査20XX

詳細は有料会員限定になるが表紙のサマリーだけでも使えることは多い

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00177/022100002/

 

例えば、ITプロジェクトの失敗事例まとめは、

JUASのソフトウェアメトリックス2016年版より画像のあたりの情報はとても役にたつ。

※出元:https://www.juas.or.jp/cms/media/2017/02/16swm_pr_dev.pdf

 

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◆例:ITアーキテクト育成に必要な情報というなら

 

例えば、ITアーキテクト育成に必要な情報であれば下記3点だ。


1)どういう仕事ができる人材が必要なのか

(=どういう職種を求めているのか)
https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/plus-it-ui/itss/it-toushi.html

IT投資の局面と活動領域の関係 

 

2)その職種に必要なスキルとは

(=スキルディクショナリ)

https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/plus-it-ui/itss/ps6vr70000004x60-att/000024846.pdf
結局、細かいスキルを研修ベースで習得させるのはイメージしづらいので、キャリア積ませる

しかないってなるプロセスを踏んでもらうために使えると思う
 

3)そのスキルの習得方法とは

(=職種別レベル別の典型的なキャリアパス、キャリアパスモデルの例示)
https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/plus-it-ui/itss/careerpath-model.html
ITアーキテクトを育てるにはアプリケーションスペシャリストから入るとか

 

ITアーキテクトなんて研修で育成できるはずはなく、X年スパンの経験の積ませ方と

合わせて考えるしかないという結論について、お客さん(またはその先のステークホルダー)の納得感を得るためにも

こういう世の中ネタは重要な資材になる。
 

※ITSSは時代にあわせて更新してくれるのがよいと思っていたが、リンクを調べたらスキルディクショナリは

2022年で更新をおえたらしいことを初めて知った。
(IPAによるiCDの活用促進活動は2017年度をもって終了し、2018年度より民間主体による種々の取組みに委ねています。きっと大変だったんだろう。感謝。)

 

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◆まとめ


施策の検討においては世の中の情報(IPAやJUAS、経済産業省)の使うべき場面は多い。

 

世の中情報を使うメリットは主に3点だ。

・ものさしの議論を省略できる

・その内容が妥当だ

・使ったものさしやデータや時代にあわせて更新してくれる

 

信頼できる組織が経年で情報を追っかけてくれていて、

必要なときにある程度必要な情報にたどりつけるようになっている。

 

はじめにどういう情報があるかとか、その傾向を知るところには年月とコストがかかるが、

ITコンサルとして時代に合った提案力、課題解決力、サービス提供力の強化にはこの手の情報は必須だ。

そのうえで、お客さんのリアルな課題に直接触れること。
・業種・売上規模・業務領域
・課題テーマ・実行した施策リストと結果
・提供サービス・フェーズ・総人月・総金額(提示額ベース)
・コンテンツ(主要課題・施策、効果測定結果、スケジュールなど)

 

付加価値は何なのか、どうすれば提供できるかを考え続けるためには、

基礎情報+リアル情報の両方が必要だ。