たった一人でもいい | 新人賞受賞後のちまちま発表会

新人賞受賞後のちまちま発表会

短編小説新人賞受賞のその後さっぱりですが、自分の作品を投稿するブログをつくってみました

 

 

私は高校生のときに、進学の学費を稼ぐためにジュニア小説の新人賞に応募したのが小説を書くきっかけでした。

 

初めて書いた作品がもう一息の作品欄に名前が載ったので、もしかして才能があるのかもとつい浮かれ、また書いてみることにしたのでした。

 

次の作品も続けて名前が載り、勢いづいて書いた3作品目で佳作受賞に至ったのですが、思いつくままに構成も何も考えず、ただ書いていただけだったので、10代という年齢の魔法はすぐに溶けてしまい、その後3作品を投稿しましたが、当然ながらさっぱりの結果となったのでした。

 

そこで、26歳のときに試しにカルチャースクールで半年間の小説家入門のコースを受講してみることにしました。

 

現役の小説家が講師で、20名ほどの生徒がいたのですが、いきなり次の週までに1作品仕上げるよう言われ、2日間、延べ4時間ほどで書いたものを持って行ったことがありました。

 

10年も受講している人がいたりして、年数回発行される同人誌を見せてもらったのですが、結構レベルが高かったように思います。

 

過去、受講生で文学賞を取った人がいるとも聞きました。

 

相変わらずプロットも何もつくらずに書いた作品はなぜかみんなの前で読み上げられ、その後生徒の数名から感想を聞かされました。

 

その場で人に読み聞かせることを前提にしていなかったというと、小説を書く行為自体に矛盾があると思うのですが、「男性の感受性の表現ではない」などといろいろ指摘され、自分の浅はかさなど気づかされたのでした。

 

ところが、ふいに一人の女性が「でも、私はこの作品が好きです」と言ってくれました。

 

私は大衆受けするものは書けないかもしれないけど、たった一人でも好きって言ってくれたことに痛く感激し、そして小説を以後書くときは、この気持ちを忘れないようにしようと思ったのでした。

 

 

 

 

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