さて、全日本男子です。
第3グループから拝見して。
ああ、フィギュアとはとても難しいスポーツだったのですね。
スピン、スピン…。
スピンが物語る。
そうして第4グループ。
田中君を見て。
主人は腹をくくったなと。
彼はひとつの境界線を越えた。
自分自身の枠を超えた。
無良さんもすばらしかったけれども、
まだ枠を超えきれてはいない…。
今日見てわかりました。
突然変異などない。
日々の積み重ねなのだと。
けれども、また惹きつける者とまだそうでない者の
境界線は非日常なのだと。
美しいものが見たいのだ。
夢を見たいのだ。
それがフィギュアなのだと。
解き放ち、見たこともない異空間へ誘ってくれる。
音を感じ、音に浸り、音を奏で、
そうして音をもくくる。
そんなフィギュアがフィギュアなのだ。