業躰先生からお聞きしたメモ (あくまでメモです)

真の行で最後に中次の下に奉書を敷くのは、席を改めるという意味もあるが、中次でさえ伝来のあるようなものなのだから直に置くのではなく、奉書を敷くと言われていました。
真之行をできるくらい道具がある人は、茶室もたくさんあるはずとか。。。

お菓子にくろもじと杉箸をつけるのはなぜ?
昔のお菓子は、木の実やごぼうやレンコンなど硬いものだったので、箸としてつかむしかない。
それの名残だそうです。

くろもじを持って帰るのはなぜ?
昔はお菓子を食べた後、楊枝として、くろもじを使って歯を掃除しており、汚いものはもってかえるという風習の名残。歯を掃除した黒文字を洗って使われてもいやだしね。
昔は、楊枝として使えるように先がとがっていたそうです。

大板や五行棚は、台子の風炉を置く部分の1尺4寸を切り出したもの。
だから板の上に蓋置を置く。
炉の1尺4寸を取ったのではない。
炉は、昔は、1尺5寸もあれば1尺3寸もあった。

真之行で、拝見を乞われたら蓋置を右に移動するが、
建水の左肩という覚え方は間違いで
風炉を置く1尺4寸の大きさの右端という考え方が正しい。
つまり最初に蓋置を置いた位置と対称の位置。

尼崎台に百足印がついているが、あれの向きはどこを正面にしたらよいのか?
あれは、景色ではないからどこが正面というわけではない。
なるほど、茶碗の窯印と同じなんですね。