12月24日金曜日〜その10




(写真)ガダルカナル島訪問には、もうひとつの目的がありました。お世話になった先々代の片男波嶽太郎親方が若き時代、軍隊に召集されて、ガダルカナルで飛行場を作っていた話と共に、ジャングルで悪性マラリアに罹患して、九死に一生を得たとのエピソード。これは、親方から直接に聞いています。関脇で大関を狙う場所になると、普段よりも猛稽古をするので疲れがたまり、マラリアが出て光熱に苦しんだそうです。ただ、私は中学生だったので、ガダルカナル島、マラリア、この2つのキーワードが良く解りませんでした。それから時が流れ、親方もすでに他界されていた、H7年にガダルカナル島へ赴く事となり、少年時代に伺った話を思い出したのです。出発前、未亡人の浪曲師 京はる子師匠とお会いして、多くの戦友が亡くなった、ガダルカナル島へは、日本相撲協会を退職した後に慰霊の旅へ行く予定だったと知り、私が親方の代わりに、平幕全勝優勝時の写真と遺品を預かって、工事に携わったアンダーソン空港を訪ねたのです。


引き続き『辻政信の真実 失踪60年ー伝説の作戦参謀の謎を追う』を読む。