1月27日水曜日~その16



(写真)2枚組LP盤『三波春夫 浪曲特別口演集』(テイチクレコード)~「壺坂霊験記」「南部坂雪の別れ」「神崎東下り」「紀伊国屋文左衛門 船出の巻」をモニター。此の四席は、東家みさ子師の三味線だけでの口演。オーケストラ無し。歌謡と付かない正真正銘の浪曲。私は、三波春夫師匠とH9年12月8日、NHKホールで収録の『オールスター 忠臣蔵まつり※12/4ハイビジョン・H10年1/3総合ON-AIR』で一度だけご一緒して御挨拶を申し上げただけで、お話する機会はありませんでした。今回、これまでじっくり聴く機会の無かった長編歌謡浪曲(歌謡曲の世界なれば長編で浪曲の世界では短編)とクレジットされた作品を全てモニターしている最中に、此のアルバムが出てきたのです。兎に角、買っておいたのでしょう。きっちり修行をされた珠玉の外題と節を耳にして、心より敬意を表する次第です。昨今、演歌歌手の方が三波師匠の長編歌謡浪曲をカバーして簡単に歌いこなしていますが、はっきり言って物足りない。本寸法が出来ないあの方たちには芸の厚みが無いのです。
(写真)「南部坂」と「紀伊国屋」の二席収録のアルバムも持っています。