予想はできていましたけど、早いタイミングというか、プロセスを誤っているというか。いろいろ思うこともあるので、2回くらいに分けて書くことになるかなと考えています。

 

 

 

 

 

強化部と現場スタッフの人事についての変更が行われました。

 

 

まず、監督人事を巡ってなんですけど、状態としてはやむを得ないかと思います。結果が出ていない、内容に乏しい、裏天王山で負けた。これだけの条件を揃えれば十分に監督交代は起きると考えています。しかし、そのプロセスが拙かったですね。負けが込んできたなかで2試合の猶予を与えてほしいという説明をゴール裏にしたこと、2試合後、説明しようとし、結果的にゴール裏からの後押しをしたような形で監督交代に踏み切ったように見えたこと。監督人事については強化部が責任をもって行うべきことですから、どれだけ責任をもって解任という決断ができたのか。そこが曖昧になってしまったのはよくなかったですね。

ただし、そもそも論、彼の昨季からの続投を後押しした段階でこれは失敗するぞという予感は漂っていました。吉田達磨氏の実績からして、結果を出せたことがないからです。列挙すればあるにはあるんですけど、条件付きなんですよね。シーズンやって完走し、ミッションを達成したことがありません。昨季残留に導いたとはいえ、これで続投を決めた強化部の判断は浅はかだったと思います。ただ、昨季のチーム事情からして足元を見られていた可能性はありますが。短期契約なんて誰も引き受けるわけないんです。

監督人事は見誤ってしまいましたね。もちろん、成績不振もあるんですけど、選手人事をめぐっての混乱も見えてきました。それが強化本部長の交代に表れているんじゃないでしょうか。特に岡田さんは大塚製薬時代から長きにわたってチームで働いてきた方です。実績はともかく、確実にノウハウは積み上げているわけで、そんな方を今回切るということになりました。ただし、チーム内に残るのか、去るのかは不明です。

近年の徳島なんですけど、スペイン路線を敷き、リカルド・ロドリゲスからポヤトス、ラバインとスペイン、さらにアトレティコマドリーとの連携などチームスタイルの確立を推し進めてきました。その影響もあり、サンガからは欧州でのプレーを望む若手選手が移籍するなど、少なからず影響がありました。こうした要素は魅力になっている一方で、上しか見てないで、土台の部分が固まっているのかという疑問もわいていました。もちろん、選手を輩出して、その資金でチームを大きくするという目的があったのかもしれませんが。千里の道も一歩からというわけです。

 

 

さて、後任人事についてですが、監督は現時点で増田コーチが暫定的な立ち位置で監督に就くこととなっています。このまま正式になるか、新たな人事になるかは分かりませんが、このままという前提でまとめていきます。正式に決まれば、そのときに書きますね。

選手人事についても荒れているなか、かなり厳しいかじ取りを迫られます。当たり前ですけど、チームとして正常にプレーできる環境を整えること。これが重要になってきます。

そして、強化本部長にはなんと黒部クラブアドバイザーが就任することとなりました。元サンガ戦士、今季から地元に帰ってきたわけですが、いきなりこの大役を担うこととなりました。かなり、チームとして大胆なことをしているなかで、新たなかじ取りを担うのはかなり難しい仕事です。岡田さんがやってきたことの引き継ぎという点でもかなり難しいですし、選手人事もかなり厄介なことになりそうです。少なくとも前監督を支持する選手はいたようですし(監督解任は決定的となっていた段階から選手の説得をしてとの報道もあったので)、現場については分断状況だと思います。

 

 

次回は選手人事を巡ってもう少しまとめることとします。