お社の前には「この地は、古代信仰の祭場と伝えられ、両面宿儺の霊跡とも言われる。奈良時代には泰澄大師が白山大神を勧請…」と書かれた看板がありました。
なるほど、この日のために泰澄大師は白山大神をこの地に勧請されたのか!
どういうことかと言いますと…
白山大神は、キクリヒメ、または、ククリヒメと言われる謎の女神です。
「古事記」では、イザナギが黄泉の国から帰るシーンに登場し、白山大神はイザナギに何らかのアドバイスをされ、それを聞いたイザナギはたいそう喜んだと書かれてあります。
でも、そのアドバイスがどのような内容のものだったかは書かれていないのです。
いったい、白山大神はどのようなアドバイスをされたのでしょうか?
…とその前に、私たちがイノチの根っこでは「One=All(ワンネス)」であるという真理について説明しなければなりません。
我が太極拳の老師は「地球の引力」が氣功武道における「氣」の正体であり、「地球の愛」であり、世界中の人たちは地球の愛でひとつに結ばれていると言います。
つまり、地球の中心で私たちはひとつ、すなわち、「One=All(ワンネス)」なんです。
だから、地球の引力はものすごい愛のエネルギーってことです。
その地球の愛である引力にカラダとココロを同調させていく…それが氣功というわけです。
そして、私たちが地球の引力にすっかり同調して、カラダとココロからすべての緊張が消え去った時、大地のどん底(地球の中心)で私たちを支える地球の愛に氣づくと、老師は言うのです。
その地球の引力である愛と、完全に一体になった状態が「One=All(ワンネス)」で、禅の悟りとはこのことだそうです。
坐禅で姿勢が重視されるのも、地球の引力と同化して、地球の愛と一体化するためだと…。茶道、書道、華道、剣道、弓道など、日本人は「道」という言葉が大好きですが、それも同じで、「One=All(ワンネス)」に至る道のことだと言います
しかも、地球の引力に同調して「One=All(ワンネス)」になればなるほど、自分の思ったことがどんどん叶うようになってくると言うのです(笑)。
自分の手足を自分の思いどおりに動かすことができるのは、手足が自分の一部だからでしょう。それと同じ理由です。「One=All(ワンネス)」になったら、「自分」=「世界」ですから、自分の思いは瞬時に世界中に伝わり、世界中が自分の思いどおりに動いてくれるようになるというわけです。
なるほど、倶利伽羅龍王さんが、どんな願いも叶えてやると大断言されていた理由は、コレだったのです…。