80年代ロック事情
世は80年代ブームなんだそうな。いわれてみれば、80年代調なノーテンキなロックやらゴスやらニューロマやらなんやかんやいかにもな音楽を最近耳にする。BUZZでも特集をやっていて少し立ち読みしてしまった。2000年代になって80年代がもてはやされているらしい。こういう特集を読むと、ろきのんってホントにダメ雑誌になったなあと思ってしまう。
ロックとは何か?その答えは様々あると思うが、極めて重用な要素の一つに「反体制」がある。「反体制」といってもいわゆるパンクとか共産党とかをイメージしてほしくないのだけど。長いものに巻かれない、要するに体制に迎合しない、自己の表明である。ロックで重要なのは、音楽的完成度でもなければ、演奏力でもなければ、もちろんルックスでもない。大事なのはアティチュードなのだ。自分がロックを通して何と向かうべきなのか、何をすべきなのか、闘う相手は誰なのか、それらを見定めるための手段なのだ。
さて80年代に明確なるアティチュードを持ったバンドがいくつあるだろう?もちろんその数は多くはない。(好きなロックバンドはいくつかあるけれど)80年代というのは少し特別な時期で、それは一言で言えば資本主義が完全勝利した時代だといえると思う。より早く商品や物事を回転させる。それが一番の美徳とされていた。その行き過ぎがバブルなわけだし、その象徴としてMTVがある。MTVにとって一番重要なのはより早く消費することであった。一番大衆に迎合した音楽をもてはやし、そして1ヶ月単位で回転させる。ボンジョビ、ジャーニー、トト、エイジア、ダイアーストレイツ、スターシップ、シカゴ、etc.僕は当時のクソバンドの悪口なら一晩中でも喋れる自信がある。なぜなら僕の貴重な一時期(昔は青春時代と呼んだ。今はなんて言うのだろう?)をそのクソまみれで過ごしてしまったのだから。
ろきのんの話しに戻ると、増井氏が編集長だった頃は前述したアティチュードが雑誌のなかに確かにあったと思う。つまりロッキンオン自体がロックしていたのだ。流行に迎合した記事(それも80年代)なんてものをテーマにしているだけで僕はげんなりしてしまう。
クイズ、本日の記事のテーマは次のどれでしょう?
1、増井氏はどこにいったの?
2、80年代に比べ、反動で90年代のロックは信用できるのが多い
3、でもクソバンドのLP何枚も持っていたなあ。
4、 立ち読みしたBUZZの記事でオアシスのリアムがいいことをいっていた。
その話しは次回に。