トリマーJJです


飼い主さんにとってトリマーは、ただ単に毛をカットするだけの人ではなく愛犬の身近な相談相手でもあります。この6月〜8月、高温多湿の時期に入ると皮膚の相談だけじゃなくて耳の相談も出てきます。


今日は耳掃除について簡単に書きますニコ


自分で耳掃除をするとき

 

「耳のどこまで拭いたらいいのかわからない」

「臭うから毎日拭いたほうがいいのかな」

 

などいろいろ疑問に思うことがあると思います。


耳掃除のポイントは

1. 目に見えるところだけを優しく拭く

2. 健康な犬の耳だったらサッ拭くだけでOK


まず「1」についてですが

 

犬の耳の構造は、真っ直ぐな部分・水平な部分(外耳)があって、そのさきに鼓膜があって、中耳に内耳になります。簡単に図を書いてみました(検索すればもっと詳しい図が出ているので探して見てください)。

 

 

目視できない平らな部分と、目視できる垂直の部分があります。その目で見える部分を拭いてあげるだけで十分です(トリマーが耳掃除が出来るのもこの垂直耳道までです)。

目で見える部分を掃除してもいつも耳が臭う場合は、もっと奥で耳垢が溜まっていたり(外に耳垢が押し出されなくなっている)、耳の中で細菌が異常繁殖して臭っているのかもしれないので獣医さんに診断してもらってください。

 

次に「2」についてですが

 

神経質になって隅々まで拭き取りすぎない方がいいです。健康な犬の耳でしたらサッと拭く程度でいいです。


とはいっても、初めて犬と暮らしたばかりの人だと、そのさじ加減がわからないと思います。そういうときは自分の愛犬の担当トリマーやかかりつけの獣医さんに「自分のコはどのくらいで耳掃除したらいいか」の目安を聞いてみてください。

 


あと補足ですが、外耳炎になっていたことに気がつかなくて、または治療を受けさせずにほったらかしにしておくと鼓膜をこえて中耳炎に発展してしまうので「耳を触るだけでとてつもなく痛がる、突然咬みつくようになった」「耳の穴が狭くなってきた」など様子がいつもと違うと思ったら、早めに獣医さんに行って診断と治療をしてもらってください。