トウゾクカモメ　盗賊鴎

英名：Pomarine Jeager（Pomarine Skua）

学名：Stercorarius pomarinus

チドリ目トウゾクカモメ科トウゾクカモメ属

生息地：北極圏で繁殖し、非繁殖期には赤道付近、南半球などに南下する。日本では旅鳥または冬鳥。

全長：49cm

鳴き声：ビャービャー

雌雄：雌雄同色

ミツユビカモメを執拗に追いかける、1羽の黒っぽい鳥。トウゾクカモメである。

英名「ポマリン・イェーガー」のイェーガーはドイツ語由来で狩人を意味するという。しかし、トウゾクカモメはカモメの仲間などを襲って獲物を略奪するのだから、狩人というよりは強盗ではないか。

写真は冬羽。夏羽は尾羽の中央2枚が突き出た独特の形状になる

モノトーンの服を纏った、ちょっとお洒落なギャングスター。それがトウゾクカモメだと思うのだが、いかがだろう。

ただしトウゾクカモメはギャングのように群れることはない。目撃されるのは晩秋から初冬の太平洋上、他の海鳥の群れを単独で追いかける姿が多いようだ。

参考文献：「街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑」（日本文芸社）

洋上のギャングスター