ヤマドリ 山鳥

英名:Copper Pheasant

学名:Syrmaticus soemmerringii

キジ目キジ科ヤマドリ属

生息地:日本の固有種で、本州、四国、九州の下草が茂った山林に生息

全長:雄125cm、雌55cm

鳴き声:クッ、クッ、クッ(ほとんど鳴かない)

雌雄:雄は全身が褐色で尾が短い

 

長~い尾羽が特徴の日本の固有種、ヤマドリである。

 

ヤマドリの雄。残念ながら雌の写真はありません

 

ヤマドリは、なぜかはわからないが極端な鳥で、臆病な個体と、大胆、あるいは勇猛な個体にはっきり分かれるように思う。

 

 

これは雄に限るが、人間の気配を感じただけであっと言う間に逃げ去る鳥と、人をまったく怖がらない鳥がいるのだ。

 

縄張りを主張して“母衣打ち”をするヤマドリ

 

極まれに気の強い雄がいて、特に繁殖期には、縄張りに入ってくるものは他の鳥どころか人間を威嚇することさえある。

 

 

キジやコジュケイなどと同様、ヤマドリは狩りを認められた狩猟鳥である。人を怖がらなければ、あっという間に絶滅してしまうはず。人間を威嚇する勇敢な雄は、あくまで例外なのだろう。

 

【参考文献】

街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)