ヤブサメ 藪鮫、藪小雨

英名:Asian Stubtail

学名:Urosphena squameiceps

スズメ目ウグイス科ヤブサメ属

生息地:夏季に中国北東部、朝鮮半島、日本などで繁殖し、東南アジアで越冬する。

全長:11cm

鳴き声:シシシシシ、チッチッ

雌雄:雌雄同色

 

スズメより小さな鳥、ヤブサメである。その名のように藪のなかにいることが多いので、声を頼りに探すことになるのだが、問題はその鳴き声。ヤブサメは8,000ヘルツという高音で鳴くのだ。

 

 

ちなみに8,000ヘルツは、聴力検査で使われるもっとも高い音と同じである。つまり、ヤブサメの鳴き声がしっかり聴こえるという人は、耳がいい、耳年齢が若いということになる。

 

 

姿が確認できれば、ヤブサメの識別はそれほど難しくはない。長いクチバシ、長い脚、そして極端に短い尻尾……。近縁種のウグイスやムシクイ類とはまるで違う、なんともアンバランスな体型がヤブサメの大きな特徴だ。

 

 

そして、ヤブサメのもう一つの特徴は、とにかく可愛いということだ。体型はアンバランスなのに可愛い。いや、アンバランスだからこそ、ヤブサメは可愛いのだ。

 

参考文献:「街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑」(日本文芸社)