ケリ 

英名:Grey-headed Lapwing

学名:Vanellus cinereus

チドリ目チドリ科タゲリ属

生息地:モンゴルや中国北東部、日本列島で繁殖している。日本では東北から九州北部の水田などに生息する留鳥。

全長:36cm

鳴き声:ケリッ、ケリリリッ

雌雄:雌雄同色

 

「カッコウ」と鳴くカッコウ、「ヒーヨ」と鳴くヒヨドリなど、諸説があるにせよ、鳴き声が和名となった鳥は多い。このケリも恐らく、その甲高い「ケリリッ」という鳴き声が名前の由来となったのだろう。

 

 

ケリは日本列島に広く分布する留鳥で、その生息域は水田、畑、河川など多岐にわたる。それほど珍しい鳥ではないが、狙って撮影するのは厄介な鳥だ。

 

 

ケリを目にするのは他の鳥、例えば内陸の水田や蓮田などで羽を休めるシギ・チドリを探しているときなどが多い。

 

 

ケリ自身が、「ケリリッ」と鳴いてその居場所を知らせてくれて初めて、ケリの存在に気づくのだ。

 

 

「気性が荒い鳥」とケリは言われているようだが、自ら名乗りをあげてくれるのだから、実は性格の良い、気のいい鳥なのではなかろうか。

 

【参考文献】

街・野山・水辺で見かける「野鳥図鑑」(日本文芸社)