ドキドキさせてよ-別館-

kikiのお気楽観劇記録とその他もろもろ


テーマ:
平成29年8月27日(日)17:00〜、下北沢 小劇場B1にて。

原作/四代目鶴屋南北『東海道四谷怪談』
脚本/有田杏子
演出/須貝英(monophonic orchestra)

出演/
齋藤陽介(ホチキス)、有田杏子(野生児童・劇団鹿殺し)、荻窪えき(X-QUEST)、岸田エリ子(ルソルナ)、オザワミツグ(劇団居酒屋ベースボール)、市川大貴、櫻井竜、時田光洋、木村美月(虚構の劇団)、竹下寧音、吉岡瞳、渥美健吾、新藤江里子、河合明日香、野村美優、近藤笑菜、根本佳加

怪談話として有名な四代目鶴屋南北原作の「東海道四谷怪談」を、土台となっている実際に起きた事件を基に、大胆に現代版リメイク!
初演から200年。
新たな解釈を加え、夫婦愛に焦点を当てた人情劇として再構築する。
演出に須貝英氏をお招きし、野生児童がお送りする古典再構築シリーズvol.2「純惑ノ詩―じゅんわくのうた―」。
(公式サイトより)

{0BA9089D-A33F-44FA-9FFA-B0960711914E}

壮絶な純愛の物語であった。

『四谷怪談』をベースに、現代劇として再構築されたある姉妹と男たちの悲劇。

それは自分の中の『四谷怪談』のイメージとはずいぶん異なっていた。伊右衛門といえば歌舞伎では色悪の代名詞のようなキャラクターだ。だが、この作品で描かれた伊右衛門いや伊左雄は、ただひたすらに石珂を愛していた。彼女とともに生き、そしてともに死ぬことだけを望んでいた。

冒頭で、彼女にプロポーズし、承諾の言葉を得た彼自身がそう言ったのではなかったか。

ひとつの愛の成就から始まった物語なのに、なぜだかずっと不幸の予感が漂っていた。原作があるからというだけでない、ああもう、どうしたって悲劇になってしまうんじゃないか、と思わせる不穏な空気が物語を覆っている。

伊左雄をはじめとする登場人物たちの、恋というより執着と呼びたくなるような強過ぎる想いゆえだろうか。

ザワザワと背筋を震わすような悪い予感がしだいに現実のものとなっていくのが、いっそ小気味好いくらいであった。

終盤になって続けざまに悲劇が起きてしまうくだりは、呼吸をするのも忘れそうなくらいの緊迫感であった。

主演のお2人の切実かつ壮絶な愛情が、観終わった後も胸に残った。

{2672D5BF-D816-4E0C-A962-0945632046FB}

さまざまな形で上演され続けてきた『東海道四谷怪談』を現代に置き換えたばかりでなく、2人が互いに相手を心から愛したゆえの悲劇として再構築した脚本をお書きになり、そして石珂(お岩)の哀しみや愛情を切実に演じた主宰の有田杏子さん。旗揚げ公演の『1980’』から一貫して、表現したいものを明確に持ってらっしゃる印象を受けた。

基本的におひとりのユニットだと思うのだけれど、毎回「おお!」と思うようなスタッフ・キャスト陣を招く手腕も含め、これからの活動も楽しみだ。
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

kikiさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

SNSアカウント

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。