劇団鹿殺し〜電車二部作 同時上演『電車は血で走る』『無休電車』 | ドキドキさせてよ-別館-

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平成29年6月3日(土)19:00〜(『電車は血で走る』)、18日(日)19:00〜(『無休電車』)、本多劇場にて。

作/丸尾 丸一郎
演出/菜月チョビ
音楽/オレノグラフィティ×入交星士

出演/
菜月チョビ、丸尾丸一郎、オレノグラフィティ、橘 輝
鷺沼恵美子、浅野康之、近藤茶、峰ゆとり、有田杏子、椙山さと美
メガマスミ、木村さそり(以上、劇団鹿殺し)

矢尻真温、野元真佳、前田隆成、常住富大、須田拓也

オクイシュージ、川本成(時速246億)、小澤亮太、美津乃あわ、今奈良孝行


劇団鹿殺し2017本公演~電車二部作 同時上演~
「電車は血で走る/無休電車」

劇団鹿殺しの歴史を
赤裸々に描いた半ドキュメンタリーと
電車を巡るファンタジーが交錯する音楽劇。
大きな反響を呼んだ記念碑的代表作!

『電車は血で走る』
劇団の夢を追う人々の姿に
過去実際に起こった事故と
ノスタルジックかつ奇天烈なエピソードが絡みあう。
劇団鹿殺しの代名詞とも言える楽隊を
初めて導入した記念碑的作品。
ー2008/2010年 上演作品ー

『無休電車』
『電車は血で走る』から5年後。
もうひとつの「電車」を巡る物語。
僕たちは夢の切符を捨て、離れ離れになっていた。
ある者は、もうこの世にはいない。
それでも、もう一度、電車のように走ることができたなら。
今度は、自分たちが誰かを乗せる番なのだとしたら。
夢と現実と再起を描く、痛みの物語。
ー2013年 上演作品ー
(公式サイトより)

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『電車は血で走る』

リビングを走る鉄道模型。ヒゲの駅長さんは亡き娘を偲ぶ母の姿なのだとあとから気づいて、胸に込み上げる感情があった。

そんな、物語の始まり。

少年のような少女は、電車を降りる。

懐かしい風景。その駅で降りれば、あの人の住む街。電車は走る、血を乗せて。

初めて観る自分でさえ、舞台の上はどこか懐かしい空気に満たされている。少女は訪れる。懐かしい人たちのもとを。

実家の工務店で働きながら芝居を続けるタケと、幼なじみでやはりその工務店に勤め、ともに芝居を続けるヒロ。

馬鹿馬鹿しくも確かに輝いていたあの日々はすでに遠く、それでも彼らはまだ夢の途中なのだ。

劇団新感線みたいな派手な歌舞伎ロック調のいでたちで、『蒲田行進曲』などをパクりつつロック・ファックを散りばめて演じる劇団 宝塚奇人歌劇団。主宰のタケは、工務店社長だった父の死を契機に、劇団を解散しようとするが……。

郷愁と馬鹿馬鹿しさと夢を追い続けるかどうか葛藤する三十路の青春と。

チョビさんの歌声が過去と今をつなぎ、電車役の楽隊が後悔と希望を奏でる。

観終わって何日か経っても、買ってきたリハーサル音源集を聴きつつ、あの場面やこの場面を思い返す。 

劇団の代表作と呼ばれているのが納得できる渾身の舞台だった。


『無休電車』

先に観た『電車は血で走る』と同様、彼らの自叙伝的な意味もある物語を、音楽とノスタルジーと夢を追い続ける意志で綴った熱い舞台。

亡き友も去っていった仲間も、現実の困難やしがらみも、すべて抱えたまま、彼らは東京を目指す。

電車は走り続ける。

彼らもまた休むことなく進み続ける。迷ったり怒ったり、泣いたりしながら。

観に行った日は東京公演の千秋楽であった。

エンディングを迎え、鳴り止まない拍手に三たび登場したキャスト陣にスタンディングオベーション。振り向いたら会場中が立ち上がってた。

舞台上のキャストの想いと客席の想いが重なる。いい公演だった、としみじみ思った。

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東京ロングランから大阪公演。長い公演を追えて、彼らはまた次へ向かって走り続ける。

劇中の彼らと現実の鹿殺しの方々が二重写しになって、じんわりと愛しくなった。

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