●痛風の恐怖 関節

痛風の発作を繰り返していくうちに、発作期間が長くなり、痛みはどんどん強くなる。

体が痛風に慣れてくるというようなことはなく、症状は悪化していく。普通に全く立てなくなるし、移動できなくなり、大便を蒲団の上でするようになる。

関節が腫れる。一度や二度なら元に戻るが、私のように20回以上発作を繰り返していると、関節が腫れたまま、変形し、関節が二倍に肥大したまま元に戻らなくなる。ずっと関節が痛いし、歩き方も遅く、力が入らず、普通には歩けなくなる。

痛みに耐えきれない場合、人工関節にすると痛みは消えるそうだが、人工関節にすると、その後の人生は身体障害者として生きていくことになる。身体障害者でなくて済むなら、身体障害者でないほうがいい。

骨を切る手術もある。股関節が痛く、関節が変形したり、すり減り、骨が擦れるようになるとかなり痛くなる。骨を切って向きを変え、擦れていないほうの骨を股関節の摩擦部分に置き換える。

切った骨がうまくくっつかない事がある。うまく骨がくっつかないと骨が壊死し、もう人工関節にするしかない。せっかく骨を切る手術をして成功したのに、また人工関節手術を受ける。考えただけでも時間がかかって面倒臭い。

股関節を人工関節にすると座り方に気をつけなければならない。人口関節に圧力がかかるような座りかたをすると、人工関節がはずれてしまう。はずれてしまうとまた手術し直さなければならない。考えただけでも気が遠くなる。

そもそも、私の関節がおかしくなった原因は酒にある。酒は尿酸値を上げ、痛風発作を引き起こす。

尿酸値が高い原因は体質にあるのが有名だ。尿酸をたくさん体内で作り出す体質の人と、尿酸を排出しにくい体質の人が痛風になる。体質に合わせて尿酸値を過剰に体内で作り出さないようにする薬で治療するパターンと、尿酸値を排出しやすい薬で治療するパターンがある。

しかし、戦前までの、日本人が質素な日本食で暮らしていた時代には痛風も糖尿病も日本ではごくわずかした発症しない病気であった。今の10分の1以下といっていい。

酒を飲まなければ痛風発作を発症しない人は多い。私の知っている痛風の人は100%酒を飲んでいる。それもかなり飲んでいる。

私はそんな人を見たことがないが、酒を飲まないのに痛風発作を発症する人がごくたまにいる。そういう人は肉やステーキやスキヤキや白子鍋が大好物だったりする。肉と魚をやめれば発作はおそらく起きない。

悪玉コレステロールが高いと血液が固まり、血管につまり、脳梗塞や心筋梗塞を起こすから、血液をサラサラにする薬を飲まされる。しかし、コレステロールが高くなる原因は卵や肉や油やスナック菓子やチョコレートや牛乳やクリーム菓子なので、これらをやめればコレステロールは自然に低くなる。

私は酒を飲む代わりに、アイスクリームを毎日5個食べていたら、悪玉コレステロールが280を超え、血液をサラサラにする薬を検査結果が出たその日に緊急に医者に飲まされたが、その後、薬を飲まず、アイスクリームはやめ、血液をサラサラにするといわれる青魚を毎食食べていたら二か月で悪玉コレストロール値が正常値になり、医者にほめられた。

悪玉コレステロールは正常値になったが、魚の食べ過ぎで尿酸値が上がり、痛風の発作を起こした。今はアイスクリームも魚も怖くていっさいもう何年も食べていない。たまに魚肉ソーセージを食べるが、魚肉ソーセージは魚以外の原材料が多く含まれ、尿酸値を上げるプリン体が少ない。

食べたものは全て血液を流れるのだ。

悪玉コレステロールが危険値になったら卵やアイスクリームを食べるのが危険なように、痛風になったら酒は危険だ。関節が変形して歩けなくなるし、最期は腎臓をやられ小便が出なくなる。

 

酒を飲む必要は全くない。塩分(高血圧)や炭水化物(糖尿病)なんてレベルの問題ではない。塩分や炭水化物は人体に絶対必要な栄養だからやめる食べ物ではない。酒と煙草は人体に必要でなく、毒となる。酒と煙草はドラッグの一種であり、人体に毒となる実験結果が多過ぎ、健康効果の実証データは少な過ぎる。煙草はほぼ100%毒となる実験結果ばかりが出たので、医者も患者に禁煙を強くすすめるし、喫煙を規制する法律もできた。若いうちや健康ならいい。病気になったり、血液が濁って異常値になったり、老化が始まった体ではアルコールもニコチンもスムーズに体外に排出できなくなり、どんどん体内に溜まり体が変形するほど自分を傷つけている。

みんなの健康ヒーロー大谷翔平は自分の血液検査の結果に合わせて食べもの変え、今は卵を控え、世界一大きいホームランを連発している。