雉 関東句会吟行句会(カール句会)

 11月10日(日)関東句会の有志が集まりまして吟行会を開催。

千葉市稲毛区にあります愛新覚羅溥傑夫婦が仮寓しておりました家です。

和室。床の間には溥傑氏自詠自筆の書。過ぎ去りし時を、妻を懐かしむ詩です。

溥傑氏が書斎として使っていた離れ屋。石蕗の花が美しいさが、かえって心を打つ。

建物の裏手にはなんと、防空壕。コンクリートの立派な物。

石蕗の花

庭には蜜柑が鈴生り、鳥が実を突いていました。

すぐ脇には浅間神社。

季節です。七五三の家族

 

家族の写真が微笑ましい。

おや、境内に厳島神社が・・・。

句会風景。

 

それでは自選二句。

 皇弟の妻恋ふ漢詩冬の蝶           藤戸 紘子

 枯山水黄色に染めし石蕗の花        市村 英樹

 冬晴の鳴けば動いてゐたる枝       望月 満理

 よいしょよいしょと袴着の子の坂のぼり   佐藤 泰子

 溥傑旧居嘴あとしるき蜜柑熟る       井上千恵子

 桃割れのかたち幼し七五三          梅園 久夫

 亡国の貴人の書斎白障子           藤戸 紘子

 相愛の過去はまぼろし冬薔薇        萬代 桂子

 七五三手毬抱へて恥ずかしげ        市村 英樹

 松風に乗つて神楽の笛太鼓         古岡美恵子

 一対の鯱屋根に冬日和            萬代 桂子

 秋高し鴟尾尾を反し溥傑の居        杉本 尚子

 笹鳴ける防空壕の裏手より          山田 初枝

 深庇仮寓の庭の石蕗咲けり         渡邉小夜子

 拝礼の背に日差しや小六月         梅園 久夫

 離れ屋は溥傑の書斎石蕗の花       佐藤 泰子

 歩くより抱かれてゐたり七五三       古岡美恵子

 でで虫の冬眠したる防空壕          望月 満理

 溥傑の居奥に枯れ井戸笹子鳴く      杉本 尚子

 庭石を踏みて離れへ石蕗の花        山田 初枝

 撓なるみかんを突つく鳥の群れ       渡邉小夜子

 王妃の写真かかぐる離れ石蕗の花     二宮 英子

 小賀玉に綱かかりをる翁の忌         二宮 英子

 楊枝ほどの梅の芽赤し溥傑の居       井上千恵子

 

好天に恵まれ、まさに小春の中の吟行会でした。溥傑邸の縁側で日向ぼっこをしました。

たいへん楽しく有意義な一日でした。当番の杉本さんご苦労様でした。

また、遠く静岡より参加の山田さん、いつもありがとうございます。

以上、報告は 梅小路久麿 でした。