ネガティブ最前線 -6ページ目

『夜空に浮かぶは月と星』

空を見上げても

そこから何も降ってきやしない

あるのはただ

遠い月と星だけ

それに願いを伝えても

多分何も変わらない


願っていたことが何だったのか

本当にそれを望んでいたのか

今となっては分からないけれど


手を伸ばせば何にでも届くと思っていた

だけどどこかで知っていた

僕には伸ばすための腕も

掴むための手も無いこと

それに気付くのが怖くて

何も欲しくない振りをしていた


諦めることに慣れて

涙を流すことも忘れて

このまま生きていけると思った

何も感じなければ

欠落すらも気にならないと


それなのに気が付くと

空を見上げているのは何故?


落ちてしまいたいと思う

空という輝ける暗闇に

逆様に落ちてしまいたいと

もう終わらせたいんだ

空に溶けて消えられたら

きっと最期はこの心も

嘘みたいに澄んだものになれるから


たった1つ残ったそんな僅かな夢も

叶う日はこないと分かっている

だから僕は今日も淡い期待を抱いて

煙草の葉を呑んで眠りに就いた。

ゲームの世界では僕はいつだって主人公だった。

愛って何だろう
愛されたことがない僕は考える
作り物の世界ではよく見かけるけれど
現実世界に愛なんてあるんだろうか


実在するのだとしたら
なんだかそれは滑稽で薄弱な気がする


だってそうじゃなかったら
離婚も虐待もあるわけないでしょう?
一時の気の迷いで行動してしまうから
後々後悔が祟って関係に亀裂が走るんだ


僕はそれを知っている
だから結婚も子供も
いっそ恋愛も望まない
一人で生きているなんて思わないけど
僕が生きているのと愛とは関係ない


人を好きになったことはあるけど

それも突き詰めれば認められたいだけだった

そこに愛は無かったと思う

あったのは同意を求める独り善がりな感情だけ


全く現実を見ていなかった時は

作り物の世界が全てだったから

永遠とか絆とか

当たり前のようにあると思っていた

今思えば作り物の世界に没頭できたのも

自分が独りだったからに他ならないのだけけれど

当時の僕はそれにすら気付かなかった


それなりに大人になって

自分の境遇を客観的に見て

僕は初めて自分が独りだったと知った

誰からも愛されたことがない

誰かを愛したこともない

本当に全く気付かなかった

だって作り物の世界では

僕は愛される主人公だったから


だからこそ僕は思う

愛は作り物の世界にしか存在しない

人が作り出した虚像なのだと


そう信じていれば

一時的な気の迷いで

両親のように人生を棒に振ることもないだろうから。

『雨の日にまた会おう』

静かに降り続く梅雨の長雨
傘をさして歩けば散らかる君の面影
見つける度心臓が騒がしくなって
そして心が寂しくなる


二人でいた時より
もう別れてからの時の方が長いのに
未だに僕の目は君の姿を探してしまう
頭では分かっている
君はもうどこにもいない
だけどまだ
ありえない筈の希望を捨てられなくて


携帯にはお揃いで買ったストラップ
繋がらなくなったアドレスさえまだ消せずに
二度と増えることはないメールフォルダの
中身を見返しては溜息を吐く


まだ思い出せる
君の笑顔も泣き声も
忘れずにいるよ


君が君という世界を閉じたあの日も
こんな風に雨が続いていた
静かに音もなく全てを洗い流す雨が
酷く冷たかったのを覚えている
僕はあの時誓ったんだ
どんなに雨や時間に流されても
君のことだけは1つも離さずにいようって


携帯の画面を見ていた視界の隅に
ふと君のお気に入りだった傘が映る
慌てて顔を上げると
もうそこには誰もいなかった
だけど確かに
君の香りが、した


気がつくと雨はもう止んでいた
僕は携帯をそっと閉じて
古くなったストラップに気をつけて鞄に入れる
傘を閉じれば広がる視界
大丈夫
僕は君を忘れたりしないよ
だから待っていてね


雨の日に、また会おう

明日は今後の話し合い

実は一週間前に耳鼻科でメニエール病の疑いが強いと診断されました。

酷い目眩で横になっても楽にならず、仕方なく耳鼻科を受診した時には大きな耳鳴りや難聴も併発していました。

歩行はおろか座っていることも困難で、耳を病んでいるせいで音楽も聴けない日々。

しかし家族に薬を取られているので眠ることも出来ず、只管吐き気と戦っていました。

今は少し落ち着いて、少しの間ならこうしてPCを操作することも出来ます。


明日耳鼻科で今後の治療方針を決める予定です。

メニエール病とはメニエール病以外の原因で症状が出ていないと確認するまで診断出来ない病気らしく、

この一週間は検査期間ということで具体的な対策をとられなかったのです。

とりあえず応急処置でビタミン剤と血流をよくする薬だけ貰いました。


最近の睡眠時間は1日約2時間で、ずっと夢を見ています。

家族からは「限界になれば絶対に眠れる」と頑なに言われ、

また「起きている時間が長いのだからその分努力して必ず有名になれ」と毎日プレッシャーをかけられていました。

メニエール病の症状が出たのは、そんな毎日が二週間続いた頃のことです。


医師からは「ストレスと睡眠不足が原因」と診断されたのですが、勿論家族がそれを認めるはずも無く。

四面楚歌の状態は変わりませんでした。


薬を呑んでいないことが精神科でバレると色々とまずいので相談も出来ず、

耳鼻科でも精神科から処方されている薬は全て服用していると嘘を吐きました。

結果目眩止めの薬は処方出来ないと言われ、正に孤立無援です。


加えて、メニエール病の疑いが強いと家族に伝え、目眩や難聴が酷いので休みたいと言うと

「お前は頑張りが足りない。もっとストイックになれ」

と返され休ませてももらえません。

もうね、死んだ方が楽だと思う。


毎日を死ぬ気や死ぬ思いで乗り切らなければならないような日常なら、

俺はそんな生はとっとと放棄して死んでしまいたい。

いつだってどん底に居るのに、環境はまだ俺を落とそうと躍起になっている気がする。


外に出られなくて。

人と会えなくて。

才能にも恵まれなくて。

精神病になって。

仕方なく引き篭もりをしていたのに、

今度は家の中にいても身体的苦痛が伴うなんて。


こんなにボロボロになってまで、生きていたくないな。

『希望の丘』※注意書きあり

注意書き。

この作品は色々あってネガティブではありませんが、恐らく例外中の例外です。

今後書く作品はまたネガティブになると思うので

「なんだよネガじゃねーのかよ」「なんだよ普段ネガなのかよ」

という方にはお謝り申し上げます。


──────


『希望の丘』


少年は夢を抱えて
皆が寝静まった頃町を出る
誰にも内緒、初めての旅


鞄に子猫を連れて二人旅
黄金色になった丘を歩く
それを見つけるまで帰らないと決めた
旅の始まりは希望の色


自分を歌う歌を探して
言葉の森を彷徨う
いつの間にか来た道を見失って
空は遠く塞がれていた


足を踏み外して転がり落ちたのは
碧く澄んだ湖
子猫と二人水面を覗き込む
そこには見違える程の年月があった
子猫はもう子猫でないし
少年も少年ではなくなっていた


急に不安が込み上げた
皆は僕を忘れてないだろうか
僕に皆が分かるだろうか
隣で鳴く声が小さく擦り寄る


帰りたい
初めて少年は思う
皆に会いたい
温かかった日々がよぎる


皆が歌うような
自分だけの歌が欲しかった
見つけられると思っていた
本当は分かってた
少年は抱えていた荷を解く
するとすっかり萎んだ夢が顔を出す


少年が少年だった頃の姿
迷い歩いた今だから気付けた
木々の間から小さな光
受けた夢の亡きがらが溶けて消えた


歌なんて皆借り物なんだ
昔誰かが口ずさんでいたメロディー
何となく気に入って借りたんだ
勝手に言葉を付け加えて


少年は急な坂道を懸命に上る
もう帰ろう、皆の所へ
許してもらえなくていい
自分の居場所は一つしかない


坂を上り切ると
黄金色の丘に出た
あの日と同じ希望の色
森で拾った葉を繋いで景色を描く
出来上がった自分だけの歌
少年は歌いながら町へ戻る
懐かしい朝の香り
変わらない片田舎の町並み
そこでは皆が少年を待っていた
お互いをちゃんと見分けられた
「ただいま」
少年は旅の終わり初めて笑顔を見せる


たちまち広まった少年の歌
だけど少年は知っていた
それは昔祖父が口ずさんでいたメロディー
それでも少年は胸を張って歌った


黄金色の丘に小さな影が一つ
幼い頃に聞いた大冒険を胸に
鞄には小さな子猫を連れて