『夜空に浮かぶは月と星』
空を見上げても
そこから何も降ってきやしない
あるのはただ
遠い月と星だけ
それに願いを伝えても
多分何も変わらない
願っていたことが何だったのか
本当にそれを望んでいたのか
今となっては分からないけれど
手を伸ばせば何にでも届くと思っていた
だけどどこかで知っていた
僕には伸ばすための腕も
掴むための手も無いこと
それに気付くのが怖くて
何も欲しくない振りをしていた
諦めることに慣れて
涙を流すことも忘れて
このまま生きていけると思った
何も感じなければ
欠落すらも気にならないと
それなのに気が付くと
空を見上げているのは何故?
落ちてしまいたいと思う
空という輝ける暗闇に
逆様に落ちてしまいたいと
もう終わらせたいんだ
空に溶けて消えられたら
きっと最期はこの心も
嘘みたいに澄んだものになれるから
たった1つ残ったそんな僅かな夢も
叶う日はこないと分かっている
だから僕は今日も淡い期待を抱いて
煙草の葉を呑んで眠りに就いた。