今日、H君が初めて「茶色のこびん」以外の曲を弾いてくれました

入会の際、お母様から

「うちの子は少し難しいところがあって…」と、

自閉症の診断を受けていることをお聞きしていました。


確かに、こだわりは少し強め。

元気も人一倍。


でも、車や数字など興味のあることには驚くほど詳しく、

お耳もとても良く、聴音クイズはいつもよくできるH君。


レッスンも最初は順調でした。


ところが、テキスト②に入った頃から、

「茶色のこびん」しか弾いてくれなくなったのです。


他の曲をどれだけ勧めても、まったく受け入れてくれない。


「あぁ、これが特性というものなのかな…」


そんなことを思いながら、

先月、少しやさしいテキストをお渡ししました。

「これなら弾いてくれるかもしれない」

そう思ったのですが、それも拒否。


ところが今日。


そのテキストの曲を、私が何度も弾いて、歌っているうちに——

H君が、ふと鍵盤に手を伸ばし、弾き始めたのです。


お母様も私も、本当に嬉しくて。

そして何より、H君自身がとても誇らしそうでした。




まだまだ私も勉強不足です。

「障がい」について、もっと学ばなければと思っています。


でも、それも一つの個性。


一人ひとりの違いを受け止めながら、

その子に合った関わり方を探していきたい。


先日、ピアノの先生方とお話する中で、

今はどこの教室にも、H君のようなグレーゾーンの生徒さんが増えていることを知りました。


ずいぶん前に購入して読んでいなかった 福田りえ先生著の

気になる子へのピアノレッスン


もう一度しっかり読み直して、

学び直したいと思います。


子どもたちは、毎回、私に大切なことを教えてくれます。