世の中に無いなら自ら作ろう STEP9:それぞれの視点 | “講師の始め方からコンテンツまで” 講師応援ブログ⤴

“講師の始め方からコンテンツまで” 講師応援ブログ⤴

「講師として独立を目指す方」、「副業で講師を行う方」、「社内で研修を実施することが決まった方」、「既に講師を行っているが、異なる分野に取り組みたい方」など講師を始める方、更なる成長を目指す方に役立つ情報を提供していきます。

1.それぞれの視点

 研修業界常識の逆、つまり資産であるコンテンツを出品販売、購入するとマーケット

プレイス機能を備えたプラットフォームが今後どうなっていくか。


 2019年に、クラウドファンディングに挑戦する中で、様々な立場の方から、嬉しい声

やありがたい声を頂く中で、色々と気付きがあった。

2.講師の視点

図2

 

「応援しております☆ 講師が研修をシェアする … という新しい仕組み。ゼロから

1を作り出すとき、『私は 受験生か?』と思うほど勉強して試行錯誤を繰り返し、徹夜

したりとかなり 大変…。こんな方法があるなんて!」

 

「わたしも専門学校の先生をしてた時代があったのですが、毎回資料づくり、悩んで

いました。深夜まで、、、(仕事遅い)この研修シェアサービスがあったら、本人も

生徒もwin winだったのになーと思います」

 

「資料作成は、これまでのデータの蓄積がなければ準備だけでセミナーの何倍も時間が

かかってしまいますよね(本当に大変!)。そこをシェアしようという発想。講師業を

されている方は深くうなづける部分ではないでしょうか。非効率を効率化できれば、

セミナーの質向上の方にもっと力が注げるし。FP分野のデータや表が沢山できると

いいなぁ。」

 

 ニーズはあるということが分かる嬉しいコメントを頂く。欲しいコンテンツがあるか

どうかという点と費用対効果がクリアになれば、お役に立てそうだ。

3.エンドユーザーの視点

図1

 

研修コンテンツのシェアは、自己を成長させたいと考えている個人にとっても、役に立てる

のだろうか。

 2019年夏、地元で、初めて育成力向上セミナーを実施した際、受講者のお一人にセミナー

参加理由を伺ってみると、下記のようなコメントを頂いた。

 

「部下ができたのですが、育成について今まで学んだことがなく悩んでいた中で、丁度

セミナーの案内を頂いたので。松山では、育成に関するセミナーがなかなか無くて。。。」 

 

 確かに、各地でセミナーを開催する際、会場を探すにあたり色んなセミナーサイトを見る

が、地方に行けばいく程、セミナーのバリエーションは限られていると感じる。

 

 また、岡山に転勤した前職の元メンバーから、クラウドファンディング時に下記の応援

メッセージをもらった。

 

「研修コンテンツのシェアサイト、応援させていただけたらと思います。岡山に来て、研修

ですとかそういった機会が少ないなと感じます。こういった地方で、機会が増えたら素敵

ですね!」

 

 成長したいのに、学びたいのに学ぶ機会がない、と困っている方が少なからずいるという

ことだ。都市圏から地方に動いた方々は、特に感じる機会が多いかもしれない。

 

 会社で研修が行われていなかったり、行われていたとしても新入社員研修のみという企業

も多くある。しかしながら、どんな企業にも成長意欲の高い人はいる。そういう方々は社外

の公開講座やセミナーを探すことになるが、地方にいけばいくほど、公開講座の数もバリエ

ーションも少ないのが実態である。

 

 研修コンテンツのシェアによって、研修や勉強会、ワークショップを自社で実施する企業

が増えたり、育成を生業・副業とする法人・個人が増えることでセミナーの数が増えたり、

実施されるバリエーションが増えることで、成長意欲の高い方々の欲求に応える機会を増や

すことができれば。

 

 成長を望む個人にとってもお役に立てそうだ。
 

4.企業の視点

画像1

 

社内で育成に関わる人事や教育部門の方にとってはどうなのだろう?ということで、確認

してみた。

 

「面白い取り組みですね。コンテンツもありがたいですが、年間で実施するプログラムや

スケジュールを決めるのが大変なので、そういう資料や計画シートの事例があれば、もっと

嬉しいかも」という声を頂いた。

 

 想定していなかった貴重な意見をもらうことができた。

 

 実際にコンテンツを購入頂き、社内で研修を実施された企業人材開発の方に、インタビュー

できた内容。(掲載許可済)購入されたコンテンツはガイド付き版3点。

 

■ 購入された理由について教えてください。

・カスタマイズすることで社内の事情を加味した研修ができること
・外部に依頼するよりもコストが安上がりであること

 

■ 活用してみた感想をお聞かせください。     

 

・教育担当になって一年のタイミングで、経験が浅い中、自分自身の勉強になった。  
・伝えたいことのイメージはあるものの、自分の経験が浅いため、どう伝えていけばいいか

分からなかったが、購入コンテンツ(ガイド付き版)には伝えるトーク内容が既にあり、

それを自社の内容、事例に置き換えればいいので、資料作成時間の削減ができた。自社向け

にカスタマイズするという本質的なことを考える時間に充てることができ、時間を有効に

使えた。ゼロからつくることを考えると全然違う。   
・時間配分や準備ツールも含まれており、一から考える必要がなくて良かった。  
・実施する研修内容を上席に説明する際、実施内容の資料が既にあるため、納得してもらい

やすかった。
・自分が定年を迎えた後も、ある程度の品質のものを後々に引きついでいくことができるの

が良い。

 

■ 講プラ利用、コンテンツ購入に関してご要望がございましたらお聞かせください。  

 

・自社で実施したいコンテンツを探すのが大変だった。
・出品されているコンテンツにダブっている部分があるようであれば、分かるようにして

欲しい。
・準備するツールの記載があるが、ツールで別途費用が発生する場合は、費用も含めて記載

があれば嬉しい。

 

■応援メッセージ


 社内ではじめてのキャリアデザイン研修にて、講プラコンテンツを利用させていただきま

した。今後も更なるコンテンツの充実とアフターフォローを期待しております!

 上司への提案時や社内での引継ぎに関してもメリットを感じて頂いているというのは、

いい意味で想定外であり、やはり企業で研修を実施される方にとってもメリットがあると

いうことが確信できた。


 ご要望として頂いたように、まだまだ改善の余地はあるものの、企業の人事や研修課に

とっても、お役に立てそうだ。
 

5.研修実施者のジレンマ

図3

 

研修を提供する企業や講師としては、顧客である法人企業がコンテンツを購入し、自社で

実施するようになると、依頼される仕事がなくなるので自社にとって矛盾する行動となる

のでは?と思うだろう。

 まさにジレンマと言えるが、目的が提供先の個人・組織の成長とするなら、社内で実施

が可能なものは社内で、社外で実施した方がいいものについては社外でという形にするこ

とで、双方にとってWINWINにつながると考えている。(実際、インタビューに協力頂い

た企業では、コンテンツも買って頂き、研修の依頼も頂いている。)

 

 収益という点で考えても、自社拠点がないところから研修の依頼がかかることは少ない。


 研修実施ができないエリアであっても、コンテンツを提供することで研修実施に貢献でき

るのであれば、育成業界に身を置く意義があると言えるし、それで多少なりとも収入につな

がるのであれば良いといえないか。

 

 発想の転換をすれば、ジレンマはジレンマにならない。

 

 

【世の中に無いなら自ら作ろう STEP10】につづく。