ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、先日、宮城県仙台市で、64歳の無職の女が逮捕されるという事件がありました。
容疑は、傷害の疑いです。
警察によりますと、女は6月30日の午後4時10分ごろ、公園で小学5年生の男子児童に金属バットを投げつけ、左ひざに軽い怪我をさせた疑いがもたれている、ということです。
男子児童は当時、同じ小学校に通う小学3年生から6年生の児童6人と野球をしていました。
児童たちが公園で野球をしていると、女が現れ、
「野球に交ぜて欲しい」
と声を掛けてきた、ということです。
その後、女は、金属バットを児童に投げつけ怪我をさせることになるのですが、その理由がなんと、
「野球をしている途中に自分のプレーに腹を立て、バットを男子児童に投げつけた」
ということなのです。
幸いにも、左ひざの軽い怪我で済んでよかったですが、金属バットが頭にでも当たっていれば、取り返しのつかないことになっていたかもしれません。
否、児童にしてみれば、たとえひざの軽い怪我であったとしても、トラウマとなって後々まで残るかもしれません。
この女の行動は、やはり劣等感のなせるところのものであり、劣等感の歪んだ補償と言えるでしょう。
女は、自分がうまくプレーできないことに劣等を感じ、その劣等感を穴埋めするために、児童に金属バットを投げつけたと思われます。
言わば、児童に金属バットを投げつけることによって優越感に浸ろうとしたわけです。
何とも愚かな行為です。
しかし、このような行動を取るのは、何もこの女だけではありません。
ものごとが自分の思い通りにならず、周囲の人たちに八つ当たりする、という人は、どこにでも見られるものです。
彼らは、先の女と同じように、ものごとがうまく行かないがゆえに抱いている劣等感を、周囲の人たちに八つ当たりすることによって穴埋めしているに過ぎません。
そうして、優越感に浸ろうとしているわけです。
しかし、このような場当たり的な劣等感の補償は、その場では優越感に浸れたとしても、長続きするものではありません。
なぜなら、劣等感から逃げようとしているに過ぎないからです。
人間の劣等感は、勇気を持って真正面から向き合わない限り、克服することはできないのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
心理学教育の必要性と『気づきの思考法』を広める活動をしています。
『気づきの思考法』ホームページはこちら
↓ご協力のほど、よろしくお願いします。
自分を変えたい、人生の迷路から抜け出したい、
そう思う方は、
『気づきの思考法テキスト』を読んでください。
→詳しくはコチラ