ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、私たちは、ときに、
「運がいい」とか
「運が悪い」とか
「運がある」とか
「運がない」とか
ということを口にすることがあります。
「運」というものが実際に存在するのかどうか、それはわかりませんが、心理学や脳科学に詳しい、あるマインドトレーナーの方は、
「人には運を逃してしまう口癖がある」
と言います。
それには、五つあって、まず一つ目は、
「無理」
「難しい」
というもの。
これらの言葉には、行動を起こす前から否定的な結果を決めつける思考パターンが含まれていて、自分で自分本来の力を奪ってしまう言葉であり、新たなチャレンジや、その先にある大きなチャンスを逃してしまい、自分の未来や成長を阻む言葉でもある、というわけです。
そうではなく、
「まずはやってみよう」
と考えることが大事だと言います。
二つ目は、
「疲れた」
「面倒くさい」
というもの。
これらの言葉を発していると、やる気がなくなってしまって本来のパフォーマンスが発揮できなくなってしまう、というわけです。
「疲れた」ではなく「よくやった」、
「面倒くさい」ではなく「少し休もう」「まずはこれから」
など、労いの言葉に変えるのがいいということです。
三つ目は、
「~してくれない」
というもの。
このような不満の気持ちを表した言葉の裏には、自分で物事に立ち向かうよりも、自分以外の責任にしたほうがラクだという気持ちが隠れているというわけです。
このように、他者のせいにすることを続けていると、自分でどうにかしようという思考が育まれず、すべて相手次第、運次第となり、無気力になっていく、というのです。
このような時には、
「私に今できることがあるはずだ」
という視点で状況を確認することが大切だと言います。
四つ目は、
「でも」
「だって」
「どうせ」
というもの。
これらの言葉の共通点は、“言い訳や同意されていないニュアンスを含む文章”が後に続くことがポイントであり、使えば使うほど、相手側の否定の感情が大きくなり、自分の評価が下がってしまう言葉たちだと述べています。
相手の話を聞いたら、まずは
「なるほどね」
「そうだね」
と相手の言葉を一度受け止めることが大事だと言います。
最後の五つ目が、
「なんでいつも私だけ」
というもの。
この言葉には、
「自分だけ運が悪い」
「自分だけ良いことが起こらない」
「嫌気がさしている」
など、たくさんの負の思い込みが含まれています。
こうなってしまうと、良いことがあっても気づけない、感謝できないという毎日を過ごすことになり、不満と不安がどんどん積み重ねられていく、というわけです。
負の思い込みに囚われるのではなく、事実の確認をする習慣を身につけることが大切だと言います。
これらの言葉を見てみると、結局、このような言葉を発する人は、
「自分に自信のない人」
「自らの能力に対する自己評価が低い人」
という人物像が浮かび上がってきます。
自らの能力に自信ないために、何ごとにも「無理」「難しい」と言っては、ものごとにチャレンジすることを恐れ、「疲れた」「面倒くさい」と言っては、自らの課題から逃れ、「~してくれない」と言っては、ものごとを他人の責に帰し、「でも」「だって」「どうせ」と言っては、相手を否定し、「なんでいつも私だけ」と言っては、自分を悲劇の主人公に仕立て上げようとします。
これでは、運があるとかないとかいう前に、一歩前に足を踏み出すことができません。
そもそも、運がいいとか悪いとかという人は、最初から他力本願なところがあるのであって、自分の能力ではなく、運を頼りに生きていると考えられます。
そのために、このような言葉が口をついて出てくると言えるのです。
それゆえ、自分の能力を信じることができれば、運に頼ることなく生きていくことができるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
心理学教育の必要性と『気づきの思考法』を広める活動をしています。
『気づきの思考法』ホームページはこちら
↓ご協力のほど、よろしくお願いします。
自分を変えたい、人生の迷路から抜け出したい、
そう思う方は、
『気づきの思考法テキスト』を読んでください。
→詳しくはコチラ