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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、日々の生活を、
「漠然とした不安」
の中で生きている方がいらっしゃいます。
そのような人たちは、特に、何かしようとするときに、強い不安に襲われます。
例えば、それは、家を出るときとか、同伴者と別れるときとか、ある仕事に就こうとするときとか、あるいは、恋に落ちたときなどです。
この不安という感情は、非常に広範囲にわたって見られる現象であり、幼児期の初期から老年期に至るまで、人間についてまわり、人生を途方もないほどつらいものにしてしまいます。
なぜなら、恐怖というものは、人間生活のあらゆる関係にまで及ぶものだからです。
人は、外の世界を恐れることもあれば、自分自身の内的な世界に恐怖を感じることもあります。
そういう人たちは、社会を恐れるがゆえに社会を避けているように、一人でいることをも恐れることがあるのです。
そのために、彼らの人格や業績を築く力の発展は阻害されることになります。
それは、こういう人たちが、いつでもすぐに震え始めたり、逃げ出したりする、ということを意味しているのではありません。
そうではなく、その足取りが重くなり、ありとあらゆる口実と言い訳を見つけるようになるのです。
そうして、自らが担うべき課題から逃げようとするのです。
また、彼らは、すぐに過去のことを考えます。
つまり、過去の失敗について、あれこれ考えるのです。
このように過去について考えることは、自分自身を「圧迫」するための、目立たない、それゆえ好んで用いられる手段なのです。
不安の最初の、そして、最も原始的な形は、一人にされるたびに不安を示す子どもにおいて見られます。
そのような子どもが求めていることは、ある人がその子のところに来る、ということだけではまったく満たされません。
その子が求めていることは、親に面倒を見させることであり、親を支配することにあるのです。
この場合、誤った対応を取ると、子どもは自立的な態度を取るようには導かれなくなります。
そのために、この子どもの不安が解消されることはないのです。
このように、不安な人間のなかに見られるものは、より多くの自分のことを考えることが必要だと感じる人、そのために、他の人のことを考える余裕がないような人たちなのです。
つまり、自分にしか関心がない人たちなのです。
それゆえ、人間の不安は、個人と社会とを結ぶ帯によって解消されると言えるのです。
要するに、自分が他者と結ばれているのだということを強く意識できる人たちだけが、人生を不安なしに生きることができるのです。
【参考文献】
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