わらしだちぃ~~
元気だか~
南富良野は相変わらずまだ冬で、
桜の開花が待ち遠しべさ~
大阪や東京はもう、桜が咲いているんだとか。
おなじ日本でも、まるで別の世界じゃなあ‥‥
一気におまぇたちとの距離を感じるべ
ぐすん・・・
あそういや、お前たちが帰った後
ホストハウスの点検してたら
お菓子のゴミが見つかったぞ
ギクぅっっとした
そこのお前たち
この罪を
一生忘れるな・・・
by名探偵シンイチ
この春も本当にいろんなことがあった。
なんだかまた白髪が増えたような・・・
白髪なんかに怯えてちゃあ、開拓隊なんてやっていけねぇ。
ふ~~~っと一息つきたいところだけんども
休憩している暇なんてねえんだべ。
まもなく夏がやってくる。
次にやってくる夏、またお前たちに会えることを楽しみに
オラもまた今日から頑張るのさ
ではでは最後に‥‥
春のちびっこ開拓隊に参加してくれたみんなに、
オラからメッセージだ。
ち~~と長いが、最後まで見てくれ
ちびっこ達。
本当によく頑張った
そして、父ちゃん母ちゃん。
ちびっこ達を送り出してくれてありがとう
こんな大きな課題に挑戦したちびっこ達もすんげぇけど、
オラは、父ちゃん母ちゃん達の送り出す勇気・・
本当に凄いと思うべ。
オラだってそうだけど
我が子の命は自分の命よりも大切、って思うのが親心。
そんな我が子を、こんな遠くへ、しかも一人で・・・な
昔から、ちびっこ開拓隊に何度も参加させてる
とあるちびっこの母ちゃんが言ってた。
『一人で北海道に行かせるのは、全然簡単な事ではなくて、
飛行機にだって乗るし、これで会えるのが最後になるかもしれない。
そんな気持ちで毎回送り出してる。』って。。
たくさん不安な思いや心配かけたかもしんねぇけど
最後までちびっこ達と、
そしてオラ達のことを信じて託してくれてありがとう
今回、この開拓隊に初めて参加させた、
とあるちびっこの母ちゃんも言っていた。
『こんな体験させたことも無くて・・
正直不安なんです。
でもいろんな経験を通して成長してほしいから・・』って。。。。
不安や心配という自分(親)の気持ちをぐっとこらえて
我が子の将来を想って送り出す、勇気あるその母ちゃんの気持ちや愛情。
その想いに応えたい…って改めてオラも気が引き締まった
父ちゃん母ちゃん
ちびっこが帰ってきて、どうだったどう感じた
少しでも成長した姿が感じられていたら、オラは嬉しい‥
この春もいろいろなことがあったよな。
やっぱり一番記憶に残ることは・・
皆も同じであろう『お菓子の密輸・密売事件』だべ
あの時、9人のちびっこが、開拓出来なくて
残りの21人で進めるしかない状況だった…
年上の兄ちゃんたちを開拓から抜くことで、
年下のちびっこ達はどう思うか…って心配してたんだけど、
オラのそんな予想をいい意味で裏切った年下のちびっこ達
9人がいなくたって、誰も何も言い訳せずに
むしろ頑張らないとって全力で開拓に取り組んでた。
だから、9人が戻ってきた時、
すでに100のパワーだったのが120にも130にもなったんだ。
ものすげえでっかいパワーに進化したんだ
オラ、その時思った。
『出来る』とか『出来ない』っていうのは
『出来ること』『出来ないこと』があるんじゃなくて、
やろうとしているかしていないかってこと。
ちびっこ達は素直だから、『やれ』と言われたらやる。
大人のように『出来ない理由』なんて探しもしない。
だから、どんどん成長していくんだ
でもさ。さすがに『もう無理だ・・・』って思うことだってあるよな
そういう時は、一呼吸おいて、周りを見てみろ
もっと周りを見ると…
自分のために頑張ってくれている人がいる。
自分以上に頑張っている人がたくさんいる。
自分が見えないところで
自分のために陰でやってくれている人がいる…。
そう思ったら、力が湧いてくるはずだ。
『その人のために頑張ろう』って。
お前たちは、人のために頑張れるやつらだから
『自分のために』って、それは自分が満足したらそれで終わりだろ
『人のために』頑張るなら、
その人が『ありがとう』って言ってくれるまでは
まだまだ頑張らなあかんってことだ
よく、オラ達大人の世界でもあるよな
『やってるのに評価されない』って
『自分の頑張りをみてくれない』って
それって単純に求められていることに応えられていないだけだよな。
自分が
『ありがとう』って言われるまで、頑張ればいいじゃん
『その人のことを想う』なら。
『人を喜ばせる』『人を感動させる』…
そんな『人のために』生きる人になってほしい。
と、オラは思う…。
でも…そんな価値観ももう古いのかな…なんて。
今の日本には、残念ながら
「人としての教育」が失われているように感じる。
知識教育や理論教育は行き届いてるけんども
その前提となる基礎教育が不足してるように思う…
オラ達が考える”教育”とは、
「正義・誠実・努力・忍耐・本当の優しさ」などを身につける
「人としての教育」じゃ
そんな価値観や人間力を育むことを大切にしながら日々ちびっこ達に関わっている
「人としての教育」を受けて育った子ども達は、
自ら進んで行動し、正義とは何かを常に考え、
人との関わりのなかで自分の力を人のために使おうとする。
正しく強く生きていけるようになると思うのさ
今回、環境的にもめちゃくちゃ厳しい中での開拓だった。
もう春の季節なはずなのに
気温はマイナス12度という、極寒の中での作業。
あまりの寒さに限界を超えたちびっこもいたな…。
大人のオラ達でも正直厳しい寒さだった。
5歳6歳のちいせえ身体で寒さに耐えるちびっこを見ていると
何年開拓隊やってても、今でも迷う…。
どこまで頑張らせるべきか…って
でも、そんなファームの自然の中、寒さ、厳しさがあったから
なんとかしなきゃってちびっこ達の気持ちを自発させた。
そして、限られた仲間しかいない環境だから
仲間との絆や、みんなで頑張るという意識が生まれた。
子どもの教育にはいろんな形がある。
家で、パソコンで、勉強するのも学習の一つだとは思うべ
でも、こんな大自然の中で、感性を研ぎ澄まし、
目で感じ、肌で感じ、耳で感じ・・・。
そして、忍耐力や諦めない心、仲間と協力すること、
目標をもってやること・・・
そんな大事なことを、ここでちびっこ達は学んだはずだ
最近は大人の方が頑張れねぇよ。
頑張れねぇ大人が増えているのは悲しいべ・・
お前ら見ていると、本当は出来るのに、
やらせてねぇんじゃないかなって思うんだ。
最近はさ、‟自分の好きなことをさせる”とか、
‟本人の意思を尊重する”とか、
‟本人にしたいことを選ばせる”のが良いんだ、
っていうような教育観があるけど、
オラは実際にお前たちと関わって思うんだ。
そんなこといってたら、
まだやってない事や、
まだ出来ない事や、
嫌いだっていう事は絶対にしないよな
ちびっこなんだから
知っている世界は狭い。
だから大人が勇気をもって、考えて、
やったことのないこと、経験したことのないことこそやらせてみて、
それが辛いことだったとしてもやらせてみることで、
新しい世界を知り、大きな力が付いて大人になっていくのさ
人間にとって自主性は大事。
‟自らの意志で動く”
そんな大人に育てないといけないからこそ、
小さいときは、やりたくないことも辛いことも、
知らないことをいっぱい経験させるべきだと、オラは思う
今回小学6年生で、卒業していった3人。
本当に頼もしくかっこいい兄ちゃんになった
3人とも、開拓隊には何度も参加していて
今やベテランだけんど、初めは全然違った。
5歳6歳の時は当たり前だけど、泣いてばっかりだったし
時間も守れない時もあったり
整理整頓できてなかったり
開拓サボっていたり、
ここに来るたびに叱られてたかもしんねえ
でもこいつらに共通してすごいと思うのは
どんなに叱られたって、いつも前を向いて取り組んでいた。
『出来ない』なんて絶対に諦めなかった。
開拓隊って、言ってしまえばオラから与えられた課題。
自分で立てた目標じゃない。
いわば、他人から与えれた課題を
始めは、“やらされた”かもしんねえけど、
ちいせえ時からそういうことを、たくさん経験して、
達成することの喜びを知った。
自分が出来なかったことが、出来るようになる、
その楽しさを知ったんだ
そういう経験をたくさん積んできたら、
‟ぼくにはこんな経験がある”
‟出来ないこともやってきた”
‟好きじゃないことも好きになった”
‟もっと大きな世界がある”
‟まだまだ知らないことがある”・・・。
そんな風に、これからの未来も感じられるんじゃねえかな
今苦しい経験・辛い経験をしているちびっこ達は
大きな壁を越えようと挑んでいる途中。
でも、乗り越える経験をたくさんすると
いずれ高校生や大学生になった時、
徐々に大人に近づいたその時にこそ、
ちびっこ達は、きっとこんな風に思うはずだ。
「自分の目標は、自分で立てたい」って
その時が、「本当の自立」。
そう。そうやって自分の意志で行動し、自主性のある大人に育つんだ
小さい頃は、そういう経験を、辛い経験でも、出来ない経験をいっぱいさせる
で、‟頑張れば出来るようになるんだ”とか、
‟少しでも進むんだ”という経験をすることで、
出来る人間を育てるんじゃなくて、
やろうとする人間、
未来を見る人間、
自分の可能性を広げる人間をつくりてぇと、オラは思う
開拓隊を通して
伝えたかったのは…
達成することを目標にして”頑張ること"。
達成するという目標を立てて
達成させようと思って頑張ること。
大きな目標を立てて
仲間と一緒に協力してがんばること
今回の課題は
目標は達成したけど
実は、まだ『薪小屋』は完成していない
今回の目標は『薪小屋』の完成までの通過点じゃ
もっというとこの課題は
このキッズコムファームの村を
皆でつくりあげることの一つの通過点でしかない
そんな、でっかい目標のためのひとつでしかないのさ
だから、目標達成することも大事なんだけど
それに向かって頑張り続けることが大事
逆に『成功しなかった』経験もあるかもしんねえ。
過去の開拓隊でも成功しなかった年があったよな。
でもそれは、努力や工夫が足らなかったのかもしれないけど
もしかしたら“今の自分にできないくらいの目標”だったのかもしれない、よな。
達成するかしないかも目標の大きさによって違うし、
自分に与えられた時間の長さによっても変わってくる。
だからどこまでいっても、
でっかい目標
その次の目標
未来に向かって、
新しいことにチャレンジすることなんだ
これからお前たちがもし
がんばっても頑張っても、
”うまくいかない・・”
”成功しない・・” ことがあったとしても
もしかしたらそれは、今までの経験があるからこそ
でっかい目標を設定しているのかもしれない
だからそんな時‥‥
成功だけを見続けてやり続けろ。
絶対に諦めるんじゃねえ。
大事なのは、
努力し続け前に進み続けることなんだ。
そして、でっかけりゃでっかいだけ、
自分ひとりじゃなくて
みんなの力を必要とする
今回初めて参加したちびっこもたくさんいた。
最後まで諦めずによく頑張ったべ
そして、卒業生の3人。
オラ達、お前たちに対して、ちょっと厳しかったかもしんねえ…
お前たちに十分に関われるこのちびっこ開拓隊が
これで最後だと思ったら
諦めずにはいられなかったんだ。
最後まで、よく頑張ったよ。
お前たちはもう大丈夫だ。
立派な少年になった
さいごに・・・・・
よく、開拓隊に参加させた後、
父ちゃん母ちゃんたちに言われる事がある。
『うちの子には、ちょっと早かったかもしれない・・』
『本人がもう行きたくないって言うんです・・』ってな
父ちゃん母ちゃんたちの気持ちは、痛いほどわかる
そりゃあ、『しんどい。もう行きたくない』っていうと思うべ
だって、それだけ大きな壁に挑戦したってことだから
でもそれが、確実に成長に繋がっている
だから、どうか、これで諦めさすのでななく
父ちゃん母ちゃん達がちびっこ達の背中を押して
『辛い』『しんどい』経験から、『楽しい』経験にかわるまで
応援してやってくれねえか
オラもこいつらの成長をずっと見ていきたいんだ・・・
第64陣の勇敢なちびっこのみんな
家でお菓子、いっぱいたべてるか?
・・・って。まだ根に持つ(笑)
また、きっと、次の夏に会えるよな
さらに成長したお前たちの姿が見れること
オラ、楽しみにしてるぞ
ではでは・・・・
そんなことで・・・・・
次回、真夏のちびっこ開拓隊2025開催決定
次の夏も全員集合だ
ここまでつくった『薪小屋』を、
この夏みんなで完成させようぜ
【日程】
第65陣:7月22日(火)~7月27日(日)5泊6日
第66陣:7月27日(日)~8月2日(土)6泊7日
第67陣:8月2日(土)~8月8日(金)6泊7日
また、元気もりもりのお前たちに会えること待っているからな‥‥
お菓子持ってくんじゃねえぞ
したっけな~~~
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私たちの想いと、子ども達の頑張りに共感して頂けたら!
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