みなさんこんにちは。『心は歴史の時空を超えて』、スタジオヘロドトス局長のヘロドトスでございます。

本日よりスタジオヘロドトスを開局いたしたいと思います。

ここでは、人類の誕生から現代にいたるまで、世界中で起こった事件を司会である私、『政治評論家』のヘロドトスを中心に、豪華なゲストを交え、政治、文化、社会問題などについてわかりやすく伝えていきます。ちなみに歴史的出来事をリアルタイム風にお届けするつもりです。

さっそくですが、最初のニュースが入ってきておりますので紹介していきたいと思います。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スタジオヘロドトス、第一回の放送です。司会のヘロドトスです。ただいま、【西暦２０１３年からおよそ２００万年前（これを【今】とする）】であります。

「アシスタントのミヤコです。特に画像はありません」

それではさっそく、ニュースのほうをお願いいたします。

「新種の人類がアフリカで確認されました。ケニアの特派員と中継です。Aさーん。」

（特派員A）「はい。こちら、ケニアのトゥルカナ湖からお送りしております。新種の人類はこのような特徴をしていると予測されており、

目撃情報によりますと、手に何らかの石らしきものをもっていたとされています。」

「石を持っているという情報だと新種と特定するのはむずかしいのではないのでしょうか？」

（特派員A）「それがですね、その石に何らかの使用目的があったのではないかという線が浮上しており、こちらにある情報によりますと、石の先端が、欠けているということであります。人為的な力によって欠けられたとゆうことになりますと、体以外の物を使って生活する人類の出現が確認されたことになります。巷ではこの新種の人類を器用な人を意味する『ホモ・ハビリス』と名付けられております」

「他に変わった特徴はありますか？」

（特派員A)「そうですね。頭のサイズが他の人類に比べて大きいという印象を受けました。トゥルカナ湖からは以上です」

「ありがとうございました。さてヘロドトス局長、新しい人類が発見されたということですが・・・」

このニュースのポイントは人体の変化がほとんどないことです、

「では一番変化したのはどこなのでしょうか？」

それは生活習慣にあります。本来進化とは肉体が環境にあわせるものですが、今回の『ホモ・ハビリス』は周辺の物をつかって環境にあわせることにあります。

「ではこれまで人類はどのように進化していったのでしょうか？本日の特集は『ヒトの進化の昔と【今】』をお送りいたします。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「さて、特集ですが、ヒトの進化とはどのようなものなのでしょうか？」

とりあえず、ヒトを定義しておきますが、ヒト科のなかのヒト亜科を意味しておきましょう。その上でヒトの最古と言われているのは、これです。

「これは、牙がありますね。」

そうですね。しかしこれならどうでしょう。

「これ、歩いてますね」

この二つの写真、同じ分類のヒトなのです。ラミダス人といいます。二足歩行をした最初のヒト科です。二足歩行へと人体が変化したわけですね。これ以降人類は様々な変化を遂げていきます。

三〇〇万年前　　　　　　　アウストラロピテクス・アファレンシス―二足歩行

二五〇～一五〇万年前　アウストラロピテクス・アフリカヌス―スリムな体系

　　　　　　　　　　　　　　　　パラントロプス・ロブストス―咀嚼力

それぞれが体型を変化させています。

「なるほど、では【今】の『ホモ・ハビリス』は変化がないといっていましたが」

これはアウストラロピテクス・アフリカヌスのことを言っています。つまり、外見はほとんど変化していないわけです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「さて、本日は以上でございますが、局長、いかがだったでしょうか」

人類の歴史の転換点ですね。ここからヒトの生活はどう変わっていくのか。楽しみですね。

「それではスタジオヘロドトス、また次回」

終

開局＆ニュース第一号