肩がどこまで下がるか知っていますか?~最大可動域の話~ | きだみのる鍼灸整骨院のブログ

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こんにちは!

 

だいぶ日射しが強く感じる季節になってまいりました。
緑の多い季節です。

 

庭の梅の木も花が散ったと思ったら

葉っぱがどんどん増えていき、

緑の梅の実もたくさんなっています。

 

桜が咲いていた頃までは

地面の土が見えていたのですが、
いつのまにかドクダミや野生化したミントの葉で

おおい尽くされています。

 

おじさんは草刈りに出かけなければなりません(笑)

 

アウトドアは庭から始まっています!
素肌を出さない様な服装で

ハチや毒虫に注意しましょう!
黒い色はハチに狙われます!

頭は帽子・バンダナで隠し、

服も黒は避けましょう!

 


さて、今回は関節の最大可動域についてです。

 

例えば、骨盤だったら

前と後ろにそれぞれどこまでいくか。
左右への横曲げは?
左右のねじりだったら?
などなど。

 

昨日の主婦の方への

健康体操教室でも行いましたが、

 

"肩の引き上げと引き下しのエクササイズ"

 

がとても楽しかったです。

 

肩を上げてストンと落とす様な

リラックスさせるエクササイズはよくありますが、

肩は上だけではダメですよ。

 

下に下げることも必要です

 

人間はもともと四足動物の時に作られた骨格で立ち上がってしまいました。

 

そのため上から重力を受けることになってしまい、常にそれに逆らう力が無意識に働いています。

 

それが力みや緊張の基本となっています。

 

“肩に力はいっちゃう”

 

と言うのは

 

“肩を上げている”

 

と言うことです。

 

ここからさらに、

“前に巻き込んでいる”
とか、
“胸を張りすぎている”
とか、
“猫背になってしまう”

などの個人のクセが追加されます。

 

“肩のリラックスは

下への意識が基本!”

 

なんですね。

 

ただ脱力するだけでは、

単なる猫背になりますので

“胸の部分”

“肋骨や横隔膜の基本操作”

もあるとより深いリラックスとそれを長持ちさせることができる様になります。


さらに言えば、骨盤や脚などもそうなってしまいますが、今回は肩にしぼります。

 

肩の構造は、

腕が肩甲骨について、

肩甲骨は鎖骨につながって、

鎖骨は胸の前の中央にある板状の骨、

“胸骨”

につながっています。

 

肩・骨格

 

ほんとに一点なんですよ、

腕や肩甲骨が体幹部とつながっているのは。

 

ですから皆さんが思われるよりもはるかに大きな可動域を持っているんですね、肩・肩甲骨は。

 

その中でも最も忘れられているであろう、

下への可動域に注目してみてください。

 

最大に引き下げることができれば、
“脇の筋肉”
が最大に引き締まり、

体幹部と肩甲骨・腕を強く固定してくれます。


また、最大に引き下げることができる様になると、
そこまで引き下げなくても、

“脇の筋肉の締め”

”背中の筋肉を使う”

ことが自在になってきます。

 

肩が多少上がっていても、

幹部に強力に固定したり、

背筋をの伸び伸びと操作すること

ができますので、

ダンスの腕の動きや

格闘技のパンチや相手と組み合った時の力

などが向上します。

 

 

もともと動物は前足(腕)を後ろに(人なら下方)に引き下ろす動きを強力に行っていますものね。

 

そのため、背筋の方が種類も多く、

大きくて、力も強いわけです。

 

ですから、ここが使えないと

自由さも力強さでも損しちゃうんです。

 

 

 

もちろん、一般の方でも

“背中や首がこりにくくなる”

と言う効果が出せます。

 

肩甲骨って、

下へもだいぶ動くんじゃ~ん!
と体に思い出させれば、そこにかかっていた

“力みのブレーキ”

がはずれます。

 

これをしてから一般的な肩まわりのストレッチをやると全く違ってきます。

 

楽に伸びちゃうから効いてないんじゃないかと思いますがそれでいいんです!

 

まわりが動かず、一か所を強く引っ張り過ぎちゃう

ストレッチの方がいけないんです。

 

また、ストレッチの段階から多くの骨が

”連動する感覚”

を覚えることで実際の動作の質が向上します。

 

ストレッチをしているだけで、体の使い方、身体操作が高度になるわけですね。


なんとまあ便利なのか。

 

私は特にそこを目指しています。

人間は動くもの。

動きを変えられなければ意味がない。

 

全身にある各関節が最大に動ける範囲を知ることはとても重要です。

 

 

最大可動域と言うと

“柔軟性・動きの大きさ”

などがイメージされるでしょうけど、

“普段の動き”
“小さい動き”

の時でもリラックスして体を操作しやすくなることが最大のメリットかもしれません。

 

これは日常生活の動作で疲れにくく傷めにくいものとなり、
ダンスでは小さい動きなのに大きなうねりを感じ、
格闘技では相手から気配を読まれない攻撃
などができる様になると言うことです。

 

治療院で患者さんの再発予防で

指導しているエクササイズも

いろんなところで活用できています。

 

さて、本日も夕方から

キッズ格闘技選手へ武道空手の稽古です。

 

それまでちょっと読書でもしましょう(楽)