昨夜、ひょんなお誘いから例大祭中の花園神社に行った訳だが…




ほとんどの方が、こちらの主祭神を知らぬままではなかろうかと。



正面入口の石柱に、“花園稲荷神社”と書かれているとおり、こちらの主祭神は、
ウカノミタマノミコト。

日本書紀神代の“一書曰く”の中に出てくる、悲運の神。



曰く…、
地上が騒がしいので、アマテラスさんが様子を見に派遣したのが、弟の月読尊。
その月読さんをもてなす為に、食物を差し出し接待したというのが、地上に居たウカノミタマノミコト。
ところが、ウカノミタマノミコトはその食物を“口”や“肛門”から出していたものだから、
それを見た月読さん、
“汚れた物をオレに出しやがって!”
と、怒り狂い、ウカノミタマノミコトを斬り殺してしまったという。

それを知ったアマテラスさんは、
“お前のようにすぐにキレるヤツの顔は見たくない。”
と言って、それ以来太陽と月は、昼と夜と、輝く時間が完全に別れてしまった…。

因みに、斬り殺されたウカノミタマノミコトの亡骸からは、穀物の種が大量に生まれたという…。



という訳で、ウカノミタマノミコトの御神威は、五穀豊穣。
現代的に拡大解釈すれば、商売繁盛か。