鎌倉末期~南北朝時代に入ると、歴史上最大級の太刀が出てくる。

刀身が90cmを超える野太刀や、
150cmを超える大太刀という、とんでもなく巨大な物も。


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こちらは、熱田神宮宝物館に納められている
“真柄太刀”(まがらのたち)。

この大きさが解るだろうか?

一番下の太刀が、通常我々が想像するような、刀身70~80cmクラスである。

真柄太刀は、刀身だけで220cm強。
重量は4.5Kgにもなるという。

備中(岡山周辺)末青江派の作刀だそうだ。

真柄太刀という名の由来は、織田・徳川連合軍が浅井・朝倉連合軍と激突した
“姉川の戦い”の時に、朝倉方に加わっていた真柄直隆(まがらなおたか)という武将が使っていたという話。

真柄直隆は、一騎討ちにおいては、あの本田忠勝でも討ち取る事が出来なかったと言われる程の豪勇だったとか。

これ程の大太刀、馬上から斜め下に構えてあまり動かさずに敵陣に突撃するという使い方をされていたらしい。