文禄3年(1594年)5月3日、
柳生宗厳は五男・宗矩を相手に、徳川家康の前で
“無刀取り”の演武を披露した。

ここで、既に新当流の心得の有った家康は、自ら木刀を取り、無手の宗厳に無刀取りをやって見せるように命じたという。

そして、全力で打ち込んだ家康の木刀は、何が起こったのか解らぬうちに宗厳に奪われてしまったのである。

感嘆した家康は、新陰流を学ぶと同時に宗厳を召し抱えたいと申し出た。

しかし、宗厳はそれを固辞し、当時24歳だった五男・又右衛門宗矩を仕官させたという。

こうして宗矩は200石を与えられ、家康に付き従うようになったのである。


歴史は常に動いている。





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