渉外弁護士の留学-裁判官や検察官との比較- | Lawyer's life

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弁護士のアメリカ、ロースクール(LLM)ののんびりした生活の様子や、ニューヨーク州司法試験(NY Bar)準備中の切実な日々の叫びなど。


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Essay対策でちょっと落ち込んだので(論証、もうちょっと覚えないとな・・)、今日はゆるやかに弁護士、検察官、裁判官の留学をちょっと比較してみようと思います。もはや、69期の採用シーズンも過ぎた気がするので、70期以降または大手の内定を持ちつつ、裁判官か検察官と天秤にかけようとしている人向けでしょうか。

修習生の頃に思っていたのは、渉外弁護士といわれるからには、先輩方のようにいずれは留学にいくことになるんだろうなー。でも、4大に行こうが、裁判官になろうが、検察官になろうが、どーせ留学できるんなら、留学っていう観点からは、あまり変わんないよねー、ってこと。ところがどっこい、これは大きな勘違いということを留学をしてみて知りました。

あくまで個人的な意見ですが、充実した留学生活を送りたいなら、弁護士(しかもできれば大手)が一番恵まれています。
そもそも、多くの人はLLM(いわゆるロースクール)に留学することになるんでしょうが、弁護士の場合は、アメリカのLLMのみならず、イギリスだったりシンガポールのロースクールも選べるし、さらにはMBA(但し、アメリカだと2年コースなので2年目の学費補助は事務所次第?)も選べます。

また、経済的にも、留学前の時点である程度のお金を貯めて、自由に旅行もできて、さらに事務所によっては月々お金ももらえて、、、と修習生のアメリカ版のような生活を楽しめるわけです。
事務所ごとに細かいところは結構違うので詳細はリクルートのときに各事務所に聞くといいと思いますが、この辺りはどこの事務所も正直に答えてくれると思います。ただ、やはり大手は他の事務所に比べてもとても恵まれているなぁととても思います。

他方で、検察官や裁判官の場合、自分で行く学校を選べないこともある上に(細かいことは知らないけど)、LLMではなく、Visiting Scholarとして留学する場合は、その名の通り、生徒ではないので、LLMに行った人と違って、好きな授業もとれなかったり、大学の公式イベントにも呼ばれなかったりするので、結構切ないです。
もっとも、ある程度、実力で留学先に受からないといけない弁護士と違って、検察庁やら裁判所やらのコネクション?で学校が決まる要素もあると思うので、TOEFLだとかPersonal Statementと向き合わなくていいから、楽にアメリカに行けるというメリットもあります(但し、そこまで英語ができないなら、アメリカにきても意味はないかと。。。)。また、Visiting Scholarは生徒じゃないので、期末試験も受けないで済みます(学校によりけりかもです。ただ、試験受けないなら、勉強のモチベーションが上がらないですよね。。)。
但し、例外的にLLMに行く検察官や裁判官もいるようなので、全員がVisiting Scholarというわけではないみたいです。その場合は、弁護士と同様に普通にTOEFLも受けたりすると思われます。

あと、気をつけた方がいいのは、留学して、そのまま辞める場合に学費の請求をされるかどうかという点です。たぶん、4大だと留学してそのまま辞めても、学費の返還を求めることはないんじゃないかなーと思いますが(ちょっと、全部の事務所に確認したわけじゃないので、確信が持てないですが)、他の事務所だと、そもそも学費(または学費相当額の現金)を負担してくれなかったり、留学から戻ってから数年働かないと学費の返還を求められたりと、企業や官庁と同様の制度になっている模様です。なので、留学を転機に事務所を辞めたい!と思う人にとっては、数百万の学費を返す必要があるかどうかってのは大きな問題ですよね。もっとも、この点は、リクルートのときに、パートナーに聞きづらいところなので、自分のリクルートとは関係なさそうな、先輩弁護士とかに聞いた方がいいでしょうね。。

さらに言えば、そこまでして弁護士がLLMに行く価値は一体どこにあるんだろうか、という疑問もありますが、それは機会があれば追い追い書いてみたいと思います。





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