無頓着 | 吉祥院 ~茨城県石岡市で約900年続く真言密教の寺(お寺ブログ)~

吉祥院 ~茨城県石岡市で約900年続く真言密教の寺(お寺ブログ)~

茨城県石岡市にある真言宗豊山派の摩尼山吉祥院です。
ふるさと茨城路百八地蔵尊霊場第九十一番札所に指定されており、
開山約900年の歴史を持つ由緒ある寺です。
境内の四季折々の風情や仏教について、幅広い情報を発信するお寺のブログです。

現在使われている言葉の中でも

仏教が由来しているものが沢山あります。

以前ご紹介した“ありがとう”もそうです。

 

 

今日は“無頓着”について

ご紹介したいと思います。

 

“無頓着”の意味は

“少しも気にかけないこと。また、そのさま。”

とされています。

(デジタル大辞泉より)

 

現代ではあまり良い意味では使われておらず、

何事も気にしない、

周囲に気配りが出来ない人のことを

「無頓着な人間」と言ったりします。

 

「あなたは物事に無頓着だね」

と言われれば、

嫌な気になる方もいらっしゃると思います。

 

しかし、本来は良い意味の言葉なのです。

 

そもそも“無頓着”は

“無貪著(むとんじゃく)”と書きました。

 

“貪著”とは仏教語で、

むさぼり求めることを意味します。

 

よって、“無貪著”は、

むさぼりもとめない、

執着がないことを意味し、

 

仏教では

執着は苦しみの原因となる

と考えられているので、

“無貪著”は執着がない状態、

まさに理想的な状態を指します。


執着がない状態は

苦から離れ悟りの境地に近づくのです。

 

 

今後もし「無頓着だね」と言われる機会があれば、

それは仏教的には誉め言葉です。

“ありがとう”と返してみてはいかがですか。

 

 

(吉祥院の風景)