後七日御修法 | 吉祥院 ~茨城県石岡市(旧八郷町)で約900年続く真言宗豊山派のお寺ブログ(お坊さんのことば)~

吉祥院 ~茨城県石岡市(旧八郷町)で約900年続く真言宗豊山派のお寺ブログ(お坊さんのことば)~

茨城県石岡市にある真言宗豊山派の摩尼山吉祥院です。
ふるさと茨城路百八地蔵尊霊場第九十一番札所に指定されており、
開山約900年の歴史を持つ由緒ある寺です。
境内の四季折々の風情や仏教について、幅広い情報を発信するお寺ブログです。

昨日から寒い寒い三連休ですね。
今日成人式の方もいらっしゃったようです。
寒空の下の晴れ着は
冬の景色を彩り華やかさが増していました。


さて、真言宗の行事には
後七日御修法(ごしちにちみしほ)
というものがあります。
今年も1月8日から14日まで
京都の東寺で行われています。

(今年の後七日御修法の様子)

御修法とは、宮中行事です。
宮中では、毎年元旦から7日までは神事の、
8日から14日までは仏事の行事を行ない、
いずれも、天皇の身体安穏と
国家の安泰や発展を願われます。
後ろ側の7日間ということで、
仏事の御修法は「後七日御修法」と
呼ばれています。

後七日御修法は
真言宗の開祖である空海が
宮中に真言院を建て執り行い始めたことから
古くから真言宗が行っており、
真言宗最高儀式とも言われています。
その作法は極秘とされており
法要の中心となる僧侶のみに
伝承するのが慣わしとなっているそうです。


今年は、真言宗豊山派が中心となって
開催されています。
吉祥院の住職も先日京都へ赴き
お見舞いをしてきました。

元号が変わる節目の年ですが、
変わるところも変わらぬところもありの
良い年になりますよう願っています。