お盆も終わり、吉祥院はまた日常を取り戻しつつあります。
そこで、6月に実施した本山参拝について、
ご報告したいと思います。
(だいぶ遅くなってしまい申し訳ありません)
今回の本山参拝は、
当山が所属する真言宗豊山派の総本山「長谷寺」の他に、
高野山真言宗の本山「金剛峯寺」と
真義真言宗の本山「根来寺」にも参拝しました。
というのも、
長谷寺の歴史について学ぶ上で、
金剛峯寺と根来寺は避けては通れないからです。
その理由は以下の通りです。
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真言宗は、言うまでもなく
弘法大師空海様が平安時代の初めに開かれたものです。
弘法大師は嵯峨天皇から
京都の東寺「教王護国寺」を賜り、
その後、高野山を開創されました。
それから約300年後の平安時代の末に、
興教大師覚鑁様が紀州に根来寺を開き、
真言の教えを継承します。
その後、400年が経過し、
戦国時代となり、繁栄を極めていた根来寺は、
豊臣秀吉の軍勢に滅ぼされてしまいます。
その時の住職、専譽僧正は、
秀長公(秀吉の弟)のすすめにより、
豊山長谷寺に入られました。
こうして長谷寺は
真言宗豊山派の総本山となったのです。
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というわけで、
今回の本山参拝のテーマは
「真言宗豊山派における三祖様
(弘法大師・興教大師・専譽僧正)の
恩徳をしのぶ」
です。
2泊3日の旅の詳細を
以下の通り本ブログでご報告させてください。
≪1日目≫
6月16日の朝5時、
25人の参拝者を乗せたバスが吉祥院を出発、
東京から東名高速・東名阪道を通り、
13時には長谷寺に到着しました。
到着後、研修生の誘導のもと山門から登廊を通り、
国宝の本堂にて法要を行い、
先祖供養と併せて日々の平穏を観音様に御祈願しました。
(研修生の橋本師の誘導で、長谷寺の回廊を登ります)
(国宝の本堂)
(本堂から広がる舞台にて、お話しを伺っています)
(本堂から眺める景色。山に囲まれた盆地に位置しています)
満開の紫陽花が咲く中、
山内を散策、本坊にてお茶の接待とお話を頂き、
執事様及び職員の方々の見送りを頂きながら長谷寺をあとにしました。
長谷寺の職員の皆様の心遣いとてもありがたく、心に残る檀信徒参拝となりました。
長谷寺を後に、高野山に向かい
宿坊の遍照尊院にて宿泊しました。
≪2日目≫
朝、宿坊にて勤行、
奥の院・金剛峯寺・壇上伽藍と参拝、弘法大師の徳をしのびました。
(奥の院の参拝に向かう様子)
(金剛峯寺前にて。参拝に向かう様子。)
その後、根来寺、天台宗の三井寺を参拝し、
びわこ温泉のホテルにて宿泊。
≪3日目≫
湖東三山を参拝し、帰路に。
予定通り午後8時過ぎに吉祥院に到着しました。
3日間とも天候に恵まれ、
問題なく無事に執り行え、
そして、参加された方々も
有意義で素晴らしい参拝になったと
絶賛してくれました。
これもお大師様のおかげと思う次第であります。
今回参加できなかった方も、
次回また参加して頂けたら嬉しいです。
参拝の様子はホームページでも紹介いたします。
併せてご確認ください。