牡丹に唐獅子 | 吉祥院 ~茨城県石岡市で約900年続く真言密教の寺(お寺ブログ)~

吉祥院 ~茨城県石岡市で約900年続く真言密教の寺(お寺ブログ)~

茨城県石岡市にある真言宗豊山派の摩尼山吉祥院です。
ふるさと茨城路百八地蔵尊霊場第九十一番札所に指定されており、
開山約900年の歴史を持つ由緒ある寺です。
境内の四季折々の風情や仏教について、幅広い情報を発信するお寺のブログです。

当山吉祥院の本堂の屋根には、
唐獅子と牡丹の花が付いています。

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牡丹に唐獅子。
よりどころを求める例として
よく使われる組み合わせです。


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獅子は仏教伝来と同時期に
中国から伝わった
架空の生き物です。

百獣の王といわれ、
火をまとい恐ろしい見た目をしています。


そんな無敵な百獣の王にも
弱点があります。

それが、「獅子身中の虫」。

獅子の毛に発生する虫です。

この虫はみるみるうちに増殖し、
いつの日か獅子の皮膚を突き破り
身体中を蝕んでいきます。

そうなると、
獅子には対処しようがありません。

しかし、その虫は
牡丹から滴る夜露が当たると
死んでしまうと言われています。

なので、獅子は夜になると
牡丹の花の下で眠るのです。

獅子のよりどころはここにあります。


同様の意をなす言葉として
竹に虎   があります。

虎も強い印象がありますが、
象にはかないません。

象の群れに遭遇してしまうと
なす術がありません。

しかし、象は竹藪には入れません。
身体が大きいがゆえ、
竹と竹の間を歩けません。

なので、虎にとってのよりどころは
ここにあります。


「あなたにとって、
よりどころ(安住の地)はどこですか」


当山吉祥院の本堂の屋根も
参拝される皆様に
その問いかけをしています。

いらした際は
本堂の屋根を見て
ふと思い出してみてください。