境内で起きる戦い | 吉祥院 ~茨城県石岡市(旧八郷町)で約900年続く真言宗豊山派のお寺ブログ(お坊さんのことば)~

吉祥院 ~茨城県石岡市(旧八郷町)で約900年続く真言宗豊山派のお寺ブログ(お坊さんのことば)~

茨城県石岡市にある真言宗豊山派の摩尼山吉祥院です。
ふるさと茨城路百八地蔵尊霊場第九十一番札所に指定されており、
開山約900年の歴史を持つ由緒ある寺です。
境内の四季折々の風情や仏教について、幅広い情報を発信するお寺ブログです。

この時期、境内の一角では、

実りの秋を経て落ちた果実をめぐり

鳥たちのバトルが勃発しています。

 

戦っているのは

メジロ・ヒヨドリ・カラスです。

 

 

といっても、3者対等ではなく、

はたから見ていても力関係は明らかです。

 

カラスが最も強く、

次はヒヨドリ。

 

メジロは、力ではカラスやヒヨドリに

とても敵いません。

 

 

なので、木の陰からずっと様子を伺い、

だれも果実に近づいていない隙に

こっそりと近づいてきて果実を食べます。

 

 

そして、ようやく果実にありつけても、

ずっと周りを気にして

首を左右上下に動かしながら食べます。

 

こんなに周りを気にしていたら

疲れないかな・・・と

メジロの気苦労を心配してしまうくらいです。

 

 

そんな時、その様子に気づいたからか、

ヒヨドリが飛んできました。

 

 

それまで果実を食べていたメジロは

すぐに逃げてしまいます。

 

そして、ヒヨドリは、

さっきまでメジロが食べていた果実を

我が物顔で食べ始め、

 

満足すると、

また遠くに飛んでいきます。

 

 

しばらくすると、

また様子を見計らって

メジロが飛んできます。

 

 

メジロとヒヨドリの戦いは

この繰り返しです。

 

 

そんなメジロとヒヨドリの戦いなど

知る由もなく(?)、

 

遠くから、果実めざして

まっすぐ飛んでくる者もいます。

 

 

カラスです。

 

カラスが来てしまうと

メジロもヒヨドリも太刀打ちできません。

 

どちらもただちに逃げてしまいます。

 

 

何気なく過ごしている毎日でも

境内の中では

生死に関わるすさまじい戦いが起きている・・・

 

そんなことを思った週末です。

 

 

皆さん、良い週末を

お過ごしください。