涅槃図とは、
お釈迦様が入滅した時の様子を
描いたものです。
涅槃図の中身を少しだけ見てみましょう。
まず、涅槃図の中で、
お釈迦様は中心に横たわっております。
この時、北を頭にして横たわってと言われており、
それが北枕の所以です。
周りには、お釈迦様の弟子を含む
多くの人々が嘆き悲しんでいます。
手を合わせている人もいます。
また、周囲に立つ木は沙羅双樹です。
お釈迦様は沙羅双樹の木の下で
入滅されたと言われており
涅槃図でも沙羅双樹に囲まれたところに
お釈迦様がいます。
ちなみに、沙羅双樹は
日本では夏椿と呼ばれています。
動物も集まり悲しんでいます。
絵について細かく説明するのは
また今度にいたしますが、
1つだけ。
当山の涅槃図には、
動物の中に猫もいます。
実は各地にある様々な涅槃図の大半には
猫は描かれていません。
これには様々な言い伝えがあります。
お釈迦様の使いにネズミがいたから。
ネズミが猫を騙したから。など。
少しだけ知るだけでも、
絵を見るのが面白くなりますね。