境内の彼岸花 | 吉祥院 ~茨城県石岡市で約900年続く真言密教の寺(お寺ブログ)~

吉祥院 ~茨城県石岡市で約900年続く真言密教の寺(お寺ブログ)~

茨城県石岡市にある真言宗豊山派の摩尼山吉祥院です。
ふるさと茨城路百八地蔵尊霊場第九十一番札所に指定されており、
開山約900年の歴史を持つ由緒ある寺です。
境内の四季折々の風情や仏教について、幅広い情報を発信するお寺のブログです。

お彼岸の時期なので、

境内に彼岸花が咲いています。
 
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彼岸花は、
彼岸の時期に咲くことから
その名が付けられています。
 
有毒を持つ花で、
万が一口に含むと、最悪の場合死に至ります。
よって、これを食べた後は彼岸しかない
(つまり、死しかない)という意味で
彼岸花と名付けられた
ともいわれています。
 
その名の由来に沿い
死に花など不吉な別名も多いですが、
 
彼岸花のような真っ赤な花弁を持つ花は
あまりないことから
火事を連想する・・・、
毒をもつことから
死を連想する・・・、
といった理由で
昔不吉なイメージを持たれていたようです。

また、彼岸花は
秋になると急に長い茎をのばし
葉を付けないまま花を咲かせます。
そして、花が枯れた後葉が付き、
冬を超えたら茎すらなくなり
次の秋まで地上に現れません。
 
何もないところに
急に真っ赤な花が咲くことから
不気味に感じている人も多かったのでしょうね。
 
 
一方で、死に花とは相反する意味の
別名もあります。
 
まず、日本では
曼殊沙華(まんじゅしゃげ)
と呼ばれたりもしています。
 
曼殊沙華は、
法華経などの仏典に出てくる言葉で
天上の花という意味です。
地上で何かおめでたいことがあると
天上から降ってくるといった
おめでたい花という意味です。
 
また、韓国では
花と葉が同時に茎に付くことがないことから
花は葉を想い、葉は花を想っているとし、
「相思花」と呼ばれたりしています。
 
(実際、曼殊沙華は白い花だったとのいわれもあり
 彼岸花とは別ものという諸説もあります)
 
 
人によっては、幼い頃から
お墓や田んぼの近くに植えられていた記憶が
根付いており、
 
彼岸花を見ると、
お墓参りを思い出したり
田舎が懐かしくなったりするのではないでしょうか。
 
(昔から、その有毒性をかわれ、
作物や故人を野生動物から守るため
お墓や田んぼの近くに
植えられえていたようです。)
 
いずれにしても、
お彼岸で想う情景には欠かせない花です。
 
お彼岸のお墓参りのため
当山にお越しの際は、
ぜひ彼岸花も一緒にご覧ください。