送り盆 | 吉祥院 ~茨城県石岡市(旧八郷町)で約900年続く真言宗豊山派のお寺ブログ(お坊さんのことば)~

吉祥院 ~茨城県石岡市(旧八郷町)で約900年続く真言宗豊山派のお寺ブログ(お坊さんのことば)~

茨城県石岡市にある真言宗豊山派の摩尼山吉祥院です。
ふるさと茨城路百八地蔵尊霊場第九十一番札所に指定されており、
開山約900年の歴史を持つ由緒ある寺です。
境内の四季折々の風情や仏教について、幅広い情報を発信するお寺ブログです。

16日の送り盆を終え、
お寺では、また静かな日常が
始まりました。

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13日の迎え盆の後
ご先祖様はお家でご家族と過ごし、
16日の午前中にお墓へ送られます。

当山にも、朝から多くの方が
ご先祖様を送りにきていました。


この、お盆中のご先祖様の帰省に伴い、
日本では様々な風習があります。

その中でも、
多くの方が目にしたことがあるのが、
キュウリとナスと割り箸で作る飾り物
ではないでしょうか。


実は、キュウリは馬を、
ナスは牛を表しています。
精霊馬、精霊牛と言い、
精霊棚飾ります。

これは、ご先祖様に、
馬に乗って早く来てもらい
牛に乗ってゆっくりと帰ってほしい
という意味で飾っています。
(※地域によって異なります)

当山の檀家さんでも、
多くの方々が精霊馬と精霊牛を作り
精霊棚に飾っていました。


また来年も
今年と同様にお盆を迎えられるよう、
一歩一歩進んでいきたいと思います。