バタバタしており、
ブログを書けていませんでした。
13日、今年も無事に
吉祥院の施餓鬼会を終えました。
15名の僧侶による読経が
本堂に響き渡り、
また、多くの方のお焼香により
お香の香りが本堂中に立ち込めました。
最後は、ご参列の皆様全員で
「南無大師遍照金剛」とお唱えし、
三界万霊、全ての精霊に祈りを捧げ、
施餓鬼会の法要を締めくくりました。
以前のブログで、
施餓鬼会について少々記しましたが、
(詳しくは、施餓鬼法要をご覧ください。)
施餓鬼会の所以には、
このようなエピソードがあります。
お釈迦様の弟子の1人、目連尊者は、
遥か遠くを見通せる天眼を備えてました。
目連が、その天眼で亡き母を見ると、
餓鬼の世界で苦しむ母の姿がありました。
目連の母は、出家した息子を心配し、
息子を含む修行僧が托鉢に来た時に、
息子にのみ食べ物を渡してしまいました。
そのような行動が
母を餓鬼の世界に送り込んでしまった
というわけです。
目連は自分の力を使って
母を助けようとしましたが、
どうやっても助けられませんでした。
そこで、お釈迦様に相談しました。
すると、お釈迦様はこう言ったようです。
全ての者に、施し、与えよ、と。
目連のこの行動により、
母は餓鬼から救われました。
このエピソードにならい、
施餓鬼会では、布施の業の実践として、
全ての精霊に祈りを捧げています。
(なお、この目連のお話は、
祭文というお経の中でも読まれています。
今年聞き逃してしまった方も
来年注意深く聞いてみてください。)
また、話は変わりますが、
13日は迎え盆の日でもあります。
よって、13日の午後には、
多くの方がご先祖様を迎えにきていました。
お迎えの帰り道、
ご先祖様が迷子にならないよう、
提灯に明かりを灯して帰ります。
提灯担当はお子様としている家庭も多く、
ロウソクの火を消さないよう
慎重に歩く姿が印象的でした。
今日は送り盆ですね。
皆様、お気をつけていらしてください。